作中人物のキャラクターが魅力的な仏推理小説
「Debout les morts」
著者 : Fred VARGAS
出版社 : J'ai lu
ISBNコード : 229035130X
表装 : ペーパーバック(11x1x18) 282頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | .すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
今は引退しているオペラ歌手 Sophia は、庭に見慣れない木が植えられているのに気づく。
「誰が植えたの?」
Sophia は不審に思ったが、夫の Pierre は無関心で、全然気にしない。
しかし、気になって仕方が無いSophia は、隣のあばら家に引っ越してきた3人の若者(Marc、Lucien、Mathias)に、木を掘り返す様、依頼する。
それから、数週間後に、Sophia は、失踪する。
Marc達と同じ家に暮らしている、元警官のMarcの伯父は、彼らと共に、Sohia失踪の謎を解明しようとする。
ストーリーや、プロットよりも、まず、Marc、Lucien、Mathias の福音書トリオが、この作品の第一の魅力です。
3人とも、めちゃ変わっているけれど、とても気のいい人たちで、読んでいて、とても楽しくなって来ます。
この3人に逢うためにだけでも、この本を読む価値アリ。
特に、第1世界大戦オタクの Lucien が、とてもおもしろい。
この強烈な魅力を持つ3人のおかげて、前半は、かなり読ませますが、作品の半ばから後半にかけて、前半で感じられたスパイスが薄くなり、ちょっとインパクトに欠けてしまったのが、残念。
ストーリー、プロットに関しては、目新しさには欠け、完成度も今一つといった感が否めませんが、クラシックなタイプのミステリーが好きな方には、気に入っていただけるのではないかと思います。
この作品は、「死者を起こせ」のタイトルで邦訳が、創元推理文庫から出ている様です。
(この記事は、以前メーリングリスト「本の出張所」へ投稿したものを一部加筆したものです)
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