モディアノ&サンペの意外なコンビの洒落た絵本風ペーパーバック
2006-05-22
「Catherine Certitude 」
著者 : Patrick Modiano
出版社 : Folio (Gallimard)
ISBNコード : 207030731X
表装 : ペーパーバック(11x18)96頁
| 本の内容 | ☆☆ | 15/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しい |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
このお話のヒロイン、Catherine は、パリの小学校に通う、ごく普通の女の子。Catherine のママは、アメリカ人のバレリーナで、目下、アメリカで踊っているのため、 Catherineは、小さな運送会社を、フランス語の文法にうるさい友人Casteradeさんと共に経営するパパと二人暮し。
そんな Catherineと、いささか天然ボケ気味なパパとの毎日の様子を語った連作短編集。
1章が、半ページから、長くても3ページと、とても短かく、とてもやさしいフランス語で書かれている作品。
以前に紹介した、ダニエル、ぺナックの子供向けのカモ君シリーズより、ずうっと読みやすい作品でした。
どことなくおかしいパパとの毎日の様子が、Catherineの目を通して語られます。
おなかを抱えてゲラゲラ笑うほど、おかしくないけれど、なんとなくおかしい、そんなJeacque TATI的なユーモアが感じられる作品です。
お話は、ちょっと、さらっとし過ぎの感がありますが、Sampéの洒落たカラーの挿絵と、とても良くマッチしていて、素敵なハーモニーを醸し出しています。
Sampéの単純そうに見えるけど、実は奥が深いイラストを見ながら、どこかおかしいパパとCatherineの話を読んでいると、心が和んで、ふわっと心が軽くなってゆく感じがします。
ペーパーバックなのですが、素敵な絵本、といった雰囲気の本です。
とても、短い作品なので、とにかくフランス語の本を何か1冊読んでみたいと、お思いのフランス語初級レベルの方にお勧めしたい本です。


