人を愛するというのはどういう事なのか考えさせられるフランス小説
2006-04-09
「Où es-tu ?」
著者 : Marc Levy
出版社 : Pocket
ISBNコード : 226612269X
表装 : ペーパーバック(11x2x18)315頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | #♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
深い絆で結ばれた、幼なじみの恋人の Philip と Suzan。
Suzan は、ホンデュラスの貧しい村人を助けるため、3年間という約束で、NGOに参加し、アメリカを離れます。
物語の初めの部分は、ニューヨークにとどまった Philip とSuzan が交換した書簡になっています。
南アメリカの貧しい村人の中で、精一杯に生きて行く、Suzan。
Suzanが、彼らの生活を援助する事に生きがいを感じ始める様子が生き生きと彼女の手紙で語られます。
そして、Suzanの帰りを、ひたすら待つ、Philip。
3年後、一時アメリカへ帰国した Suzan は、Philip を愛しているけれど、彼女を必要としている、ホンヂュラスの村人たちと離れる事は出来ないと、又、ホンヂュラスと帰って行きます。
Suzanを待つことに疲れた、Philip の心に、仕事を通じて知り合った女性ジャーナリストが次第に入り込み、二人は結婚し、男の子が生まれます。
彼女との間に出来た、一人息子と平凡だけど幸せな生活を送る、主人公の家に、ある日、Suzan の面影がある一人の少女が現れたところから、本当のお話が始まります。
「Si c'etait vrai ? 」で衝撃的なデビューをしたMarc Levy の第2作目です。
でも、この小説は、コミカルタッチのラブロマンスだった「Si c'etait vrais」 とは、全く違ったタイプの作品です。
私は、個人的には、こちらの小説の方がずぅっと好きです。
初めの方は、それなりに読ませるけれど、特に心を揺さぶられる事がありませんでした。でも、ここで止めたら、あなたは、大損をした事になります。
人を愛するというのは、どういう事なのか、考えさせられる、大いに心動かされる、涙涙の大感動のお話なのです。
と、言っても、お涙頂戴式の「ああ可哀相」の涙じゃなくって、心の琴線が揺らされて、感動で胸がいっぱいで、涙が自然に出てきちゃうというタイプの涙です。
この本を読んだ主人は、「どうして、こんな本を読ませるんだ、あんまりに感動して、泣かされてしまったではないか」
と喜んでいました。
中盤の盛り上がりに比べると、ラストが少々、軽めな様な気がしないではありませんが、恋愛小説、センチな小説が苦手な私の心を見事に捉えてしまった作品です。
子供を育てた事のある人、これから、育てる予定のある人に、特に、お勧めしたい本です。
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