X-FilesのようなフランスのSF小説
2006-04-03
「Stratagème」
著者 : Jacques Vallée
出版社 : L'Arcipel
ISBNコード : 2841877779
表装 : ソフトカバー(14x21) 256頁
| 本の内容 | ☆☆ | 12/20 |
| フランス語難易度 | #♯ | 難しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
この小説の主人公、Robert は、Nanotronicsという、シリコンバレーのハイテク企業の社長、Markの片腕で、学生時代からの親友。
Nanotronicsが新製品開発に成功し、株式市場に上場が決まったので、忙しくなる前に、リフレッシュし、一息つくため、Markは、息子と一緒にアマゾン河のクルーズに出かけることにした。Markの願いを受け入れ、ヨット操縦の経験があるRobert も、彼らと一緒に旅をすることなる。
ところが、ある夜、アマゾン河に、巨大な光り輝く物体が飛び込み、この衝撃で、彼らが乗ったヨットが沈没する。
Robert と、Markは、命からがら、救い出されたが、Markの息子、Rickyは帰らぬ人となってしまう。
傷ついた心をかかえ、アメリカへ帰った二人は、ヨット沈没の原因となった、巨大な光り輝く物体の正体が何であるかを知るために、あちこち、つてを辿って、調査をする。
政府、軍隊の上層部が何かを知っているが、隠していると、確信した二人は、ある計画を実行へ移す準備を始める。
私、空飛ぶ円盤は全く信じていないのですが、それを信じている人達がどうして、それを信じる事になったのかには、とても興味があります。
詳しく書くとネタバレになってしまうので、あまり書けないのが残念なのですが、この小説では、その疑問に対して、新しい解答を与えてくれました。
読みやすくて、テンポが良くて、ちょっと、アメリカ製テレビドラマ「X-Files」のような感じのする作品でした。
だから、その手のフィクションが好きな方には、気に入っていただける作品ではないかと思います。
この小説、まあ、SF、作り話、として読めば、楽しいひと時を過ごせるので、それはいいのですが、かなり、リアリティーがあるので、空飛ぶ円盤を、まともに信じている人達が読んだら、余計はまってしまうのではないかしら・・・
と、ちょっと心配になりました。
これと言った、斬新さはない作品ですが、テンポがよくて、読みやすいので、疲れていて、あまり頭を使いたくない時に、くつろぎながら読むのに最適な小説だと思います。


