パリの町並みがとっても素敵に描かれているフランス漫画
2006-03-31
「Le Vol du corbeau, tome 1」
著者 : Jean-Pierre Gibrat
出版社 : Dupuis
ISBNコード : 2-8001-3141-1
表装 : ハードカバー(23x1x32)54頁
| 本の内容 | ☆☆ | 15/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
警察に送られた密告書により、レジスタンスに加担していた事がバレ、刑務所行きになったヒロインJeanne 。
こんな事になるのは覚悟の上、レジスタンス活動に身を投じたのだからと、開き直っているJeanneの監房に、身なりに似合わない、高価な置物を持っていたため、警官に現行犯で捕まった、若くてハンサムな泥棒が、入れられた。
François という名のこの男は、監視の目をうまく盗み、Jeanneを連れて、刑務所の屋根から、脱獄する事に成功する。
Jeanne は、Françoisと共に、屋根の上で夜が明けるのを待つ。その後、Jeanne は、Françoisの知り合いで、セーヌ川に停泊している川舟 に居をかまえているRené と その妻 Huguette,の所に匿われる事になる。
Renéの息子のNicolas の手助けで、妹のMathilde とコンタクトを取ろうとするJeanne。
だが、警察の手は、すでに妹のところまで、まわっていた。
2005年のサンマロのフランス漫画フェスティバル『Quai de bulles』のポスターを担当した、Gibrat 氏の漫画。
(サンマロフランス漫画フェスティバルについては、書評については、こちらをご参照下さい)
このポスターに描かれている、赤いベレー帽、ミニスカートに白いソックスがトレードマークで、ちょっと、ファニー・アルダンを感じさせる、超魅力的なヒロインが、第2次大戦中のパリを闊歩します。
このシリーズの第2巻目は、フランスで一番権威のある漫画フェスティヴァル、アングレム国際漫画フェスティヴァルで、今年、最優秀作画賞(Prix de meilleur dessin)を獲得しました。
とくかく、それだけの事あって、この漫画家は、絵が超うまい!
美人のヒロインや、その他の作中人物の絵も、とてもいいけれど、それ以上に魅力的なのは、背景。
高い建物の屋根から見た、パリの美しい町並み。セーヌ川と、セーヌ川に浮かぶ川舟に住んでいる人達の様子。 パリの街角。など等、見ているだけで、ため息が出てくるほど、素敵。
外国人が『パリ』といってすぐに思い浮かべる、あの美しい『パリ』が、余すところなく、華麗な絵に身を託して、次々と登場します。
お話は、第1巻では、導入部なので、あまり評価は出来ませんが、フランス漫画にしては、かなり読みやすい作品だと思いました。
コマのせりふを読まなくでも、絵を見ているだけで、なんとなく、お話の展開がわかってしまう感じ。
もちろん、ちゃんと読まなければ、お話の細かい部分を理解する事は出来ませんけれど、パリファンなら、絵を見ているだけで、うっとりとしてしまうんじゃないかしら?
素敵なパリの絵が大好きなパリファンの方には、きっと気に入っていただける漫画だと思います。
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