大人が読んでも楽しめる、子供向けのフランス語の本
2006-03-29
「Kamo, l'Agence Babel」
著者 : Daniel Pennac
出版社 : Folio junior (Gallimard)
ISBNコード : 2070514471
表装 : ペーパーバック(13x1x18)89頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
お父さんが亡くなってしまって、お母さんと二人ぐらしのカモ君は、他の学科はともかく、英語の成績が悪いんです。
幼い時から、ヨーロッパのあちこちの国を放浪したため、数カ国語が話せて、語学の大切さを身にしみて感じているカモ君のお母さんには、それが不満。
だけど、このお母さん、気が短くて、すぐに、勤め先の上司や取り引き先とけんかして、勤めを止めてしまうんですよねぇ。(^-^;
そこで、カモ君は、お母さんと競争する事にしました。
「お母さんが、3ヶ月間同じ職場で我慢する、だから、カモ君も3ヶ月間我慢してしっかり勉強して、英語をマスターする」
という訳で、英語を本格的に勉強するため、イギリス人のペンフレンドと文通をを始めたカモ君ですが、このペンフレンド、ちょっとヘンなんですよ・・・
これは、以前にもこのブログでご紹介した事のある、ダニエル・ぺナック氏が小学校高学年向けて書いた、カモ君シリーズの中の1作です。子供向けの本は、やはり読み応えのない物が多いけれど、この作品は、それでも、かなり楽んで読む事が出来ました。
今ほどフランス語の本がすらすら読めなかった頃、私にフランス語の本を読む楽しみを教えてくれた本です。
子供向けに書かれた小説ですが、マロセ−ンヌ家シリーズで発揮されてる、あのぺナック独特のユーモア感覚が所々感じられる作品。
型破りのおかあさんに、振り回されるカモ君の様子が面白かったです。
2,3作の文学作品が作品中に出てくるので、子供への軽い文学案内みたいにもなっています。
そういった面では、さすが、フランス語の先生。と、納得しました。
(現在は退職していますが、この作品を書い当時、ぺナック氏は、フランス語教師でした)
私はこの作品を読み終わった後、「嵐が丘」を読み直してしまいました。(^^ゞ
でも、イギリス人のペンフレンドと数ヶ月間文通しただけで、英語が得意になってしまう、という発想には、ちょっとムリがある様な気がしないでもないでも・・・
「ぺナックさん、あなたは苦労して、語学をちゃんと勉強した経験があるのぉ?」
と、思わず突っ込みを入れたくなりました。
そこの所、ちょっと子供だましみたいだなぁ、と思いましたが、英語嫌いの子供を、勉強する気にさせるのには、いいかもしれませんね。
フランス語中級レベル程度で読める、大人でも楽しめるフランス語の本をお探しの方にお勧めしたい本です。
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