ブログお休みのお知らせ
2006-06-23
ヴァカンスで、1ヶ月ほど家を空けるため、7月25日頃までブログ更新お休みします (-_-)zzZZ
7月末にブログを再開する予定ですので、どうぞ忘れないで、又遊びに来てね m(_ _)m
7月末にブログを再開する予定ですので、どうぞ忘れないで、又遊びに来てね m(_ _)m
先進国と第3世界の関係を描いた社会派サスペンス小説の傑作
2006-06-23
Coup de coeur
「La quatrième plaie 」
著者 : Patrik Bard
出版社 : Fleuve Noir
ISBN-10 : 2265077011
ISBN-13 : 978-2265077010
表装 : ソフトカバー(14x2x22)240頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 18/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
主人公のAbeこと、 Ablaram Van Tangは、ラオスで、ラオス人の母親とアメリカ空軍のユダヤ系軍人との間に生まれた。
父親は戦死し、Abeが5歳の時、彼を背負った母親が、アメリカ軍の置き土産の地雷を踏んで死亡した。Abe は、運良く命を免れたれたが、地雷のせいで右手の親指と人差し指を失った。
タイの難民キャンプから、フランス領ギニアへ、そして、頭の良さを見込まれ奨学金をもらい学業を続け医者になり、現在、GSF(Gnérir Sans Frontièrs) という非営利団体で、医師として働いている。
Abe は、Ouganda で、行方不明になった 医師、Diego Ponceを探すために、Ougandaに到着したが、Ouganda のGSF支部で働いているスタッフから、現在アフリカで多くの死者を出している「眠り病」に効くrostineという薬を積んだまま行方を絶ったトラックを探してくれと頼まれる。
フランスの薬品会社は、採算が合わないという理由から、 アフリカに蔓延する「眠り病」という病を唯一治療することの出来るこの薬の生産を打ち切ることに決定したため、この病に罹っている人々を救うためには、どうしてもこの薬品を入手しなければならなかったのだ。
パリのGSFのスタッフJoséphineは、ronitine の採算を再開させようと、製薬会社に働きかけるが、企業幹部は、生産の再開をかたくなに拒否する。
やがて、ゲリラの襲撃にあい、ぼろぼろになったトラックが見つかる。
GSFが、ronitineを見つけたものに、千ドル賞金を出すことを発表すると、トラック運転手達の首とronitineが入ったダンボールが、10万ドルの身代金を請求する手紙と共にGSFの事務所へ届けられた。
ちびで、片手の指が半分ないけれど、妙に女心をくすぐる、アジア人と白人のハーフの主人公を中心に、
子供の養育権を元夫に取られた、世界を駆け巡るバリバリのキャリアウーマンのJoséphine、
両親を目の前で惨殺したゲリラの一員となる事を強制され、生き残るために、殺人マシーンとなった、少年兵士のMoses、
新薬の開発には多大な費用がかかるため、製薬会社は、収益の出ない薬を生産する必要はないとかたくなに信じ込み、多くの人の命が失われることを知りつつ、ronitine生産をストップする事を厭わない製薬会社の幹部、Richard、
薬物中毒で、エイズキャリアの娘を持ち、製薬会社の方針に、良心の咎めを感じている、製薬会社の管理職のGilles、
何不自由のない幸せな家庭に生まれたのに、薬の奴隷となり、良心と分別をなくしてしまったGillesの長女Karine、
世の中に、命を救うことの出来る薬が存在するのに、ただ、貧しい国に生まれたというだけで、苦しみながら死んでいかなければならない人々、
フランスに滞在する権利を得るために、お金を払って、自らの血管へエイズ菌に感染した血液を注射する人たち、
そんな人々を通して、現在の先進国と発展途上国の関係を描いた問題作です。
アフリカでの非営利団体の活動ぶりを伝えると共に、アフリカのエイズ患者の想像を絶するような暮らしぶり、「眠り病」に関する恐ろしい事実を読者の目の前に突きつけ、そうした現実に対し、先進国が果たさねばならない役割とは何か、今;私達になにが出来るのかを読者へ問いかけます。
重いテーマをあつかっているのですが、この作品は、決してお涙頂戴式にならず、かつ説教じみてもいなく、あくまでもエンターテイメントとして、書かれているので、とても読みやすかった作品です。
絶妙な作中人物のキャラクター設定、真に迫って、とても迫力のある心理描写。さらっとして、時にはユーモアすら感じさせる軽快な語り口。
読者の気を最後までそらせない、優れた作品構成、心の底へ波紋を投げかけるラスト・・・等などの、優れた要素が、満載されたこの作品は、世界的規模で描かれた社会派サスペンス小説の傑作といっても遜色はないと思います。
この本を読んだ後、世界的な規模で考えたとき、自分がどのような立場に置かれているのかを、改めて考え直すことを余儀なくされました。読む人の人生観、世界観を揺るがしてしまう力を持つ作品だと思いました。
是非、日本語にも訳して、出来るだけ多くの人に読んでもらいたい本です。
Patrik Bard の他の著作に関する記事
つぼを得た、洒落たフランス語会話の言い回しが続出する小説
2006-06-21
Coup de coeur
「Quelqu'un de bien 」
著者 : Guy Lagorce
出版社 : Omnibus
ISBN-10 : 2259187382
ISBN-13 : 978-2259187381
表装 : ソフトカバー(2x14x23)240頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 17/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
この小説の主人公のAntoine Paleyracは、パリの北に位置するGennevilliersの団地街に、スーパーのレジ係りをしている母親と二人で暮らす、ボクシングが大好きな15歳の中学生。
Antoineは、学業の合間をぬってFahrid、Momoという二人の親友と一緒に、倉庫荒らしをして、おこずかいを稼いでいる。
ある日、Antoineのクラスは、フランスの中学生の平均知能を測定するため行われる知能テストを受けることになる。テストの結果、意外なことに、Antoineは、飛びぬけて知能が高いことがわかり、新学期から、彼は天才児専門の学校へ通うことになった。
新しい学校のそばのボクシングジムに通うことが決まったAntoineは、夏休みの間、充電するために、生まれて始めて、祖父母が住んでいる田舎へ行くことになる。
母親は、今まで両親と仲たがいしていたため、Antoineは、祖父母に会ったことがなかったのだった。
Antoineの祖父のGabrielは、Bramefondという名の、フランスの南西にある小さな村で、パン屋を経営している。Antoineは、祖父がパンを配達しているお城に住む、製薬会社の社長Canguilhem氏とその娘Hélèneと知り合いになる。
ある日、AntoineとGabrielは、車が路傍の溝に突っ込むのを目撃する。二人は、事故車に乗っていた男を病院まで送り届けるが、それが原因で、Antoineは、殺し屋に命を狙われるはめになる。
めちゃ面白かった小説。
この作品は、15歳の男の子が語り手で、ユーモアたっぷりな話し言葉で書かれています。途中、つぼを得たうまい言い回し、可笑しいところが出てくるので、何度も腹を抱えて大笑いしてしまいました。
俗語もたくさん出てきますが、下品でないので読んでいても、ちっとも不快になりませんでした。ユーモアにあふれた言い回しと、リズムのある文章は、決して「Vulgaire」にならない「Familier」なフランス語で書かれているので、美しいフランス語とは程遠いものだけれど、読んでいて、とても心地のいいものでした。
ストーリーも、読者サービス満点で、波乱万丈。事件がこれでもか、これでもか、というように、続けて起り、主人公と読者を玩ぶので、本を手放す事が出来ず、一気に読み終えてしまいました。
去年の騒擾事件の舞台となった「Banlieu」と呼ばれているパリの団地が連立する地域で育った主人公が、田舎のおじいさんのところに遊びに行った折に、出生の秘密を知り、色々な事件に巻き込まれ、大人になって行く話しなのですが、ふつうの少年のイニシエーションの物語と違って、全然、説教じみていなくて、はちゃめちゃ。
「実は、俺、倉庫荒らしの常習犯」
と、告白する、主人公に、おじいさんは、
「大人になってグレるより、若いうちにグレた方がまし。実は俺も・・・」
なんて、言う、とっても素敵なおじいさん。彼をはじめとして、色々、魅力的な人物が出てくる作品です。
あまり、詳しく書くとネタバレになってしまうので、書けないのが残念ですが、要するに、これは、不良だった男の子が、ひと夏を出来事をきっかけに、幸運を手にするシンデレラストーリ。
実際には、ありえない話なので、ややもすれば、読者をしらけさせてしまうのだけど、著者は、魔法のような筆運びと絶妙な語り口で、そんな現実味に欠けるストーリーを、大人向けのおとぎ話に変えてしまいます。
あまりにハッピーすぎて現実味がないけれど、時々夢を見てみるのも、いいんじゃない、という気になってしまします。
ゲラゲラ笑って、しんみりして、読んだ後に心がほんわか温かくなり、しあわせになれる作品です。そんなタイプの小説を読んでみたいとお思いの方に、是非お勧めしたい作品です。
「Nahik」の謎が明かされる「Le Décalogue 第9巻」
2006-06-20
「Le Décalogue, Tome 9 - Le papyrus de Kom-Ombo」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1798年、ナポレオンのエジプト遠征に加わった、Eugène Nadal指揮官と、アラブ文化に精通して、絵と文才に長けているFernand Desnouettesの二人が、この作品の主人公。
彼らの分隊は、Kôm-Ombo砂漠でマムルーク人の兵士達の追撃に合い、Eugèneは、負傷してしまう。Fernand は、負傷したEugèneを連れ、それと知らずにThotの迷宮の中へ逃げ込む。
数日後、目を覚ましたNadalは、自分が伝説の聖地にいることに気づく。彼が気を失っている間、Fernand はNadalを馬背に乗せ、迷宮を彷徨っているところを、この伝説の町の住人に助けられ、聖地とよばれているこの町までたどり着いたのだった。
町の住人達の治療を受け、傷をいやすNadalに、Desnouettesは、住人達が宝として大事に保管しているらくだの骨と、イスラム教の教祖マホメットの遺志を古代アラビア語でしたためたパピルスを見せる。
この書物がイスラム教を信仰する人々の目に触れたなら、フランス軍によるエジプト制覇が、楽に行えると信じたNadalは、この書物を町から持ち出そうと画策する。
いよいよ、核心に近づいてきた、「Le Decalogue」シリーズの第9巻目です。
「Nahik」についての謎の大部分が、この巻で明らかになります。
この巻には、今まで「Nahik」が辿ってきた年表がついているので、「Nahik」の本ならびに、手書き原稿、挿絵等がどの様に、人々の手を経てきたのかが人目で分かるようになっています。
人物の描き方には、少々くせがありますが、風景がセンスよくかつ丁寧に書き込まれている好感の持てる絵柄です。
読むところがちょっと多めですが、7,8巻と比べるとずっと読む易くなっています。初めの部分は、いささか読みにくい感じを受けましたが、中ほどからは、話が一気に展開するので、グングンと話に引き込まれていきました。
「Le Decalogue」シリーズのストーリーの要となる話なので、ファンなら是非読んでおきたい1冊だと思います。
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Michel Faure
着色 : Jean-Jacques Chagnaud
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723435725
ISBN-13 : 978-2723435727
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | ♯♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | まあまあ |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1798年、ナポレオンのエジプト遠征に加わった、Eugène Nadal指揮官と、アラブ文化に精通して、絵と文才に長けているFernand Desnouettesの二人が、この作品の主人公。
彼らの分隊は、Kôm-Ombo砂漠でマムルーク人の兵士達の追撃に合い、Eugèneは、負傷してしまう。Fernand は、負傷したEugèneを連れ、それと知らずにThotの迷宮の中へ逃げ込む。
数日後、目を覚ましたNadalは、自分が伝説の聖地にいることに気づく。彼が気を失っている間、Fernand はNadalを馬背に乗せ、迷宮を彷徨っているところを、この伝説の町の住人に助けられ、聖地とよばれているこの町までたどり着いたのだった。
町の住人達の治療を受け、傷をいやすNadalに、Desnouettesは、住人達が宝として大事に保管しているらくだの骨と、イスラム教の教祖マホメットの遺志を古代アラビア語でしたためたパピルスを見せる。
この書物がイスラム教を信仰する人々の目に触れたなら、フランス軍によるエジプト制覇が、楽に行えると信じたNadalは、この書物を町から持ち出そうと画策する。
いよいよ、核心に近づいてきた、「Le Decalogue」シリーズの第9巻目です。
「Nahik」についての謎の大部分が、この巻で明らかになります。
この巻には、今まで「Nahik」が辿ってきた年表がついているので、「Nahik」の本ならびに、手書き原稿、挿絵等がどの様に、人々の手を経てきたのかが人目で分かるようになっています。
人物の描き方には、少々くせがありますが、風景がセンスよくかつ丁寧に書き込まれている好感の持てる絵柄です。
読むところがちょっと多めですが、7,8巻と比べるとずっと読む易くなっています。初めの部分は、いささか読みにくい感じを受けましたが、中ほどからは、話が一気に展開するので、グングンと話に引き込まれていきました。
「Le Decalogue」シリーズのストーリーの要となる話なので、ファンなら是非読んでおきたい1冊だと思います。
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- 「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」

- 「Le Décalogue, Tome 2 - La fatwa」

- 「Le Décalogue, Tome 3 - Le météore」
- 「Le Décalogue, Tome 4 - Le serment」

- 「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
- 「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」
- 「Le Décalogue, Tome 9 - Le papyrus de Kom-Ombo」
- 「Le Décalogue, tome 10 - La dernière sourate」
- 「Le Décalogue, Tome 11 - Le XIe Commandement 」
「Nahik」の執筆経過が明らかになる「Le Décalogue 第8巻」
2006-06-19
「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」

(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1813年のBergenstadtでの、戦いで、負傷した、le Général Alexandre Fleuryと、その妻、Ninonと、息子Benjamin、は、フランスに住んでいる著名な作家であるNinonの弟(兄?)Hectorの屋敷に、一時、居候することになった。
Hectorは、屋敷の塔の一室に、精神に異常をきたした兄のEugèneを住まわせていた。Ninonの事がわかり、とてもやさしい表情をうかべるEugèneだが、彼は、夜毎に奇声を発して、Ninon達の眠りを妨げた。
Eugèneの病を治療すると同時に、彼がたびたび発する「Nahik」という言葉の意味を知るため、Ninonは、催眠術を使う著名な精神医、Vauvertを屋敷に招く。
この巻も、7巻と同様、読むところが、少々多めの作品です。
でも、第7巻を読んだ後なので、免疫が出来ていたせいか、それほど、読むのに苦痛を感じませんでした。
なかなか、起伏に富んでいるストーリーなので、読んでいて退屈しませんでした。
絵も、人物のキャラクターや、感情がうまく表現されているし、背景もとても丁寧に書かれているので、好感が持てます。
書物として、「Nahik」が、どの様な経過で出版されたのかが明確になった第7巻より、さらに「Nahik」の謎の核心へ近づいて行き、この第8巻では、「Nahik」の原稿が同様な経過で書かれたのかが、明らかになります。
「Nahik」の内容についての鍵は、この作品に出てくるEugèneが握っているのだと思いますが、それについては、9巻で明らかになるのではないかと思います。
9巻を読むのが楽しみ!
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Rollin
着色 : Jean-Jacques Chagnaud
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723435717
ISBN-13 : 978-2723435710
表装 : ハードカバー(24x1x30)56頁
| 本の内容 | ☆☆ | 13/20 |
| フランス語難易度 | ♯♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪ | まあまあ |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1813年のBergenstadtでの、戦いで、負傷した、le Général Alexandre Fleuryと、その妻、Ninonと、息子Benjamin、は、フランスに住んでいる著名な作家であるNinonの弟(兄?)Hectorの屋敷に、一時、居候することになった。
Hectorは、屋敷の塔の一室に、精神に異常をきたした兄のEugèneを住まわせていた。Ninonの事がわかり、とてもやさしい表情をうかべるEugèneだが、彼は、夜毎に奇声を発して、Ninon達の眠りを妨げた。
Eugèneの病を治療すると同時に、彼がたびたび発する「Nahik」という言葉の意味を知るため、Ninonは、催眠術を使う著名な精神医、Vauvertを屋敷に招く。
この巻も、7巻と同様、読むところが、少々多めの作品です。
でも、第7巻を読んだ後なので、免疫が出来ていたせいか、それほど、読むのに苦痛を感じませんでした。
なかなか、起伏に富んでいるストーリーなので、読んでいて退屈しませんでした。
絵も、人物のキャラクターや、感情がうまく表現されているし、背景もとても丁寧に書かれているので、好感が持てます。
書物として、「Nahik」が、どの様な経過で出版されたのかが明確になった第7巻より、さらに「Nahik」の謎の核心へ近づいて行き、この第8巻では、「Nahik」の原稿が同様な経過で書かれたのかが、明らかになります。
「Nahik」の内容についての鍵は、この作品に出てくるEugèneが握っているのだと思いますが、それについては、9巻で明らかになるのではないかと思います。
9巻を読むのが楽しみ!
関連記事
- 「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」

- 「Le Décalogue, Tome 2 - La fatwa」

- 「Le Décalogue, Tome 3 - Le météore」
- 「Le Décalogue, Tome 4 - Le serment」

- 「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- 「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
- 「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」
- 「Le Décalogue, Tome 9 - Le papyrus de Kom-Ombo」
- 「Le Décalogue, tome 10 - La dernière sourate」
- 「Le Décalogue, Tome 11 - Le XIe Commandement 」
「Nahik」の出版経過が明らかになる「Le Décalogue 第7巻」
2006-06-19
「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
戦闘で受けた傷により、車椅子での生活を余儀なくされている Alexandre Fleury将軍の若い妻、Hortense Fleury がこの「Le Décalogue」シリーズ第7巻の主人公。
Hortense は、馬車で外出中に、Grève広場を通りかかる。 Grève広場では、死刑が執行されており、刑の執行に対する怒りと、王に対する反発を抱いた、群集により、暴動さわぎが起こる。 馬車から、傷を負ったlieutenant Vitrac を見た、Hortenseは、御者が止めるのに、かまわず、彼を助ける。
尊敬する夫と、愛する子供がいる身でありながら、Hortenseは、Vitracへ、熱い思いを感じることを禁じ得ない。
そして、彼女は、 Vitracを通して、フランス王政の転覆を計画しているCharbonnerie という、秘密結社の存在を知る事になる。
Charbonnerie の活動を援助するため、Hortenseは、自分が大切に保管していた原稿を本として出版することに決意する。
そして、その本は、「Nahik」というタイトルが付けられた。
いよいよ、「Nahik」の核心に、迫ってきた、「Le Décalogue」シリーズの第7巻。
今までの、お話は、それぞれが独立した話として書かれていました。
この巻も、独立した話として読めない事はないのですが、第8巻の後日談となっています。
第8巻を読んでから、この巻を読んだほうが、話を理解しやすいかもしれません。
初めて、この作品を手に取り、ページをバラバラと捲ってみて、得た第1印象は、
「ヒェー、読む所が多い!」
私が最も苦手とする、ふきだしの部分が小さな文字で、ごちょごちょと、たぁくさん書いてある漫画でした。
読み出してしまったシリーズに入っていなかったら、絶対読む気にならないタイプの漫画です。
でも、ここまで読んでしまったら、最後まで読まないわけには、いかないと、しぶしぶ読み始めました。
ストーリーはいいし、絵自体はそんなに悪くない作品です。
だけど、漫画化の仕方が、下手なので、登場人物の気持ちがいまひとつ、びしっと心に伝わってきませんでした。
先にも書いたように、漫画化の仕方が、日本の漫画とは違った、クラシックなフランス漫画のスタイルなので、日本の漫画を読みつけている私には、読むのがとても苦痛でした。
日本の漫画なら、絵で表現されているところが、ごちゃごちゃをした、作中人物らの、ダラダラとした台詞やモノローグになっているので、読みながら、「これなら、小説を読んだほうが、よっぽどまし!」
と、何度も思ってしまいました。
シリーズの要のひとつとなる重要な巻を、どうして、こんな漫画家に任せてしまったの?
ストーリーは、悪くないだけに、読み心地がもう少し良かったら・・・と、とても残念な気持ちになりました。
関連記事
ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Frank GIROUD
着色 : Alluard, Marie-Paule
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723435008
ISBN-13 : 978-2723435000
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆ | 11/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪ | しんどかったです |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
戦闘で受けた傷により、車椅子での生活を余儀なくされている Alexandre Fleury将軍の若い妻、Hortense Fleury がこの「Le Décalogue」シリーズ第7巻の主人公。
Hortense は、馬車で外出中に、Grève広場を通りかかる。 Grève広場では、死刑が執行されており、刑の執行に対する怒りと、王に対する反発を抱いた、群集により、暴動さわぎが起こる。 馬車から、傷を負ったlieutenant Vitrac を見た、Hortenseは、御者が止めるのに、かまわず、彼を助ける。
尊敬する夫と、愛する子供がいる身でありながら、Hortenseは、Vitracへ、熱い思いを感じることを禁じ得ない。
そして、彼女は、 Vitracを通して、フランス王政の転覆を計画しているCharbonnerie という、秘密結社の存在を知る事になる。
Charbonnerie の活動を援助するため、Hortenseは、自分が大切に保管していた原稿を本として出版することに決意する。
そして、その本は、「Nahik」というタイトルが付けられた。
いよいよ、「Nahik」の核心に、迫ってきた、「Le Décalogue」シリーズの第7巻。
今までの、お話は、それぞれが独立した話として書かれていました。
この巻も、独立した話として読めない事はないのですが、第8巻の後日談となっています。
第8巻を読んでから、この巻を読んだほうが、話を理解しやすいかもしれません。
初めて、この作品を手に取り、ページをバラバラと捲ってみて、得た第1印象は、
「ヒェー、読む所が多い!」
私が最も苦手とする、ふきだしの部分が小さな文字で、ごちょごちょと、たぁくさん書いてある漫画でした。
読み出してしまったシリーズに入っていなかったら、絶対読む気にならないタイプの漫画です。
でも、ここまで読んでしまったら、最後まで読まないわけには、いかないと、しぶしぶ読み始めました。
ストーリーはいいし、絵自体はそんなに悪くない作品です。
だけど、漫画化の仕方が、下手なので、登場人物の気持ちがいまひとつ、びしっと心に伝わってきませんでした。
先にも書いたように、漫画化の仕方が、日本の漫画とは違った、クラシックなフランス漫画のスタイルなので、日本の漫画を読みつけている私には、読むのがとても苦痛でした。
日本の漫画なら、絵で表現されているところが、ごちゃごちゃをした、作中人物らの、ダラダラとした台詞やモノローグになっているので、読みながら、「これなら、小説を読んだほうが、よっぽどまし!」
と、何度も思ってしまいました。
シリーズの要のひとつとなる重要な巻を、どうして、こんな漫画家に任せてしまったの?
ストーリーは、悪くないだけに、読み心地がもう少し良かったら・・・と、とても残念な気持ちになりました。
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- 「Le Décalogue, Tome 2 - La fatwa」

- 「Le Décalogue, Tome 3 - Le météore」
- 「Le Décalogue, Tome 4 - Le serment」

- 「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- 「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
- 「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」
- 「Le Décalogue, Tome 9 - Le papyrus de Kom-Ombo」
- 「Le Décalogue, tome 10 - La dernière sourate」
- 「Le Décalogue, Tome 11 - Le XIe Commandement 」
大人の汚い世界を垣間見たお嬢さんが主人公のLe Décalogue第6巻
2006-06-18
「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1882年6月、エジプトからニューヨークに向かう客船の中、1等客室で、夫、Philippeと共に船旅をしているHebaは、ひょんなきっかけで2等客室に住む、Firouzと知り合う。二人とも、妊娠している事から、二人は意気投合する。ところが、船は嵐に会い、難破し、HebaとPhilippeは、命からがら救出される。
それから、20年後、ニューヨークで社会的地位と富を得たPhilippeは、娘Aliceの20歳の誕生日を祝う盛大なパーティーを催す。
何一つ不自由ない生活を送っているAliceだが、彼女は自分を取り巻く人々に、物足りないものを感じていた。
そんなある日、Aliceは、友人のMegと共に、下町を散歩している時に、偶然足を踏み入れた古本屋で、「Nahik」を見つける。、「Nahik」の中の挿絵が、彼女の家に飾ってある、版画にひどく似通っていることから、Aliceは興味を持ち、この本を買うことにしたのだが・・・
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
少々読むところは多いけれど、読みやすく漫画化されている作品でした。
人物の絵は、少々くせがあって私はあまり、好きになれなかったけれど、背景はとても丁寧に書いてあるので、満足。
大人の心の奥に隠されている、汚い部分を、20歳になったばかりのお嬢様が発見する話。
ありふれたテーマだけど、起伏があるストーリー構成になっているので、私は、かなり楽しめました。
このお話を読むとどうして、第5巻で、「Nahik」が、アルメニアにあったのかが、わかるようになっています。
稀本「Nahik」が辿っていった道どりを、逆に、たどっていくという、このシリーズ構成は、とてもおもしろいと思います。
この話によると、この話の前、「Nahik」は、エジプトにあったことになっているので、次回の舞台は、エジプト???
どんどん、「Nahik」の謎の核心に近づいていくみたいで、次の巻を読むのが楽しみです。
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Mounier
着色 : Faucon, Patricia
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723434389
ISBN-13 : 978-2723434386
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆ | 13/20 |
| フランス語難易度 | ♯♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1882年6月、エジプトからニューヨークに向かう客船の中、1等客室で、夫、Philippeと共に船旅をしているHebaは、ひょんなきっかけで2等客室に住む、Firouzと知り合う。二人とも、妊娠している事から、二人は意気投合する。ところが、船は嵐に会い、難破し、HebaとPhilippeは、命からがら救出される。
それから、20年後、ニューヨークで社会的地位と富を得たPhilippeは、娘Aliceの20歳の誕生日を祝う盛大なパーティーを催す。
何一つ不自由ない生活を送っているAliceだが、彼女は自分を取り巻く人々に、物足りないものを感じていた。
そんなある日、Aliceは、友人のMegと共に、下町を散歩している時に、偶然足を踏み入れた古本屋で、「Nahik」を見つける。、「Nahik」の中の挿絵が、彼女の家に飾ってある、版画にひどく似通っていることから、Aliceは興味を持ち、この本を買うことにしたのだが・・・
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
少々読むところは多いけれど、読みやすく漫画化されている作品でした。
人物の絵は、少々くせがあって私はあまり、好きになれなかったけれど、背景はとても丁寧に書いてあるので、満足。
大人の心の奥に隠されている、汚い部分を、20歳になったばかりのお嬢様が発見する話。
ありふれたテーマだけど、起伏があるストーリー構成になっているので、私は、かなり楽しめました。
このお話を読むとどうして、第5巻で、「Nahik」が、アルメニアにあったのかが、わかるようになっています。
稀本「Nahik」が辿っていった道どりを、逆に、たどっていくという、このシリーズ構成は、とてもおもしろいと思います。
この話によると、この話の前、「Nahik」は、エジプトにあったことになっているので、次回の舞台は、エジプト???
どんどん、「Nahik」の謎の核心に近づいていくみたいで、次の巻を読むのが楽しみです。
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- 「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」

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- 「Le Décalogue, Tome 3 - Le météore」
- 「Le Décalogue, Tome 4 - Le serment」

- 「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- 「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
- 「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」
- 「Le Décalogue, Tome 9 - Le papyrus de Kom-Ombo」
- 「Le Décalogue, tome 10 - La dernière sourate」
- 「Le Décalogue, Tome 11 - Le XIe Commandement 」
愛と復讐の板ばさみになる男の姿を描いた「LE DECALOGUE 第5巻」
2006-06-17
「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1922年のベルリンが舞台。
7年前、トルコ人によるアルメニア人虐殺の際に、家族を殺され、たった一人で命からがら逃げ出したMissak Zakarianは、現在逃亡中のアルメニア人虐殺の責任者を見つけ出し、抹殺することを目的とする「 service de la dette 」という名の、シンジゲートの一員となる。
コンスタンティノープルの軍法会議により、死刑の宣告を受け、現在逃亡中の、元秘密警察の責任者、Selim Gunnei と接触するため、Missak Zakarianは、彼の娘、Aya が、通う美術大学にもぐりこむ。
Missak Zakarianは、母親から、受け継いだ、代々家に伝わる、稀本「Nahik」をわなに、稀本のコレクションを趣味としている、 Selim Gunnei をおびき出そうとするのだが・・・、
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
「Le Décalogue」第5巻は、前作に続き、戦争によって、憎しみを生きる理由とした人が主人公。
復讐を果たす事だけしか目に入らなかった4巻のMilenaとは違って、この第5巻では、愛と復讐の思いの板ばさみになる、主人公の様子が描かれます。
過去にこだわっていたら、手を伸ばせばつかむ事の出来る幸せを逃してしまう。
だけど、過去に犯した罪の重さすら感じることなく、のうのうと人生を謳歌している者を許しておくことは出来ない。
そんな主人公の切ないジレンマが伝わって来るような作品でした。
以前に、「Nahik」の内容はわからずに、謎は深まるばかり。
ああ、早く次の巻が読みたい!
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Rocco
着色 : Faucon, Patricia
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 272343379X
ISBN-13 : 978-2723433792
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1922年のベルリンが舞台。
7年前、トルコ人によるアルメニア人虐殺の際に、家族を殺され、たった一人で命からがら逃げ出したMissak Zakarianは、現在逃亡中のアルメニア人虐殺の責任者を見つけ出し、抹殺することを目的とする「 service de la dette 」という名の、シンジゲートの一員となる。
コンスタンティノープルの軍法会議により、死刑の宣告を受け、現在逃亡中の、元秘密警察の責任者、Selim Gunnei と接触するため、Missak Zakarianは、彼の娘、Aya が、通う美術大学にもぐりこむ。
Missak Zakarianは、母親から、受け継いだ、代々家に伝わる、稀本「Nahik」をわなに、稀本のコレクションを趣味としている、 Selim Gunnei をおびき出そうとするのだが・・・、
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
「Le Décalogue」第5巻は、前作に続き、戦争によって、憎しみを生きる理由とした人が主人公。
復讐を果たす事だけしか目に入らなかった4巻のMilenaとは違って、この第5巻では、愛と復讐の思いの板ばさみになる、主人公の様子が描かれます。
過去にこだわっていたら、手を伸ばせばつかむ事の出来る幸せを逃してしまう。
だけど、過去に犯した罪の重さすら感じることなく、のうのうと人生を謳歌している者を許しておくことは出来ない。
そんな主人公の切ないジレンマが伝わって来るような作品でした。
以前に、「Nahik」の内容はわからずに、謎は深まるばかり。
ああ、早く次の巻が読みたい!
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- 「Le Décalogue, Tome 3 - Le météore」
- 「Le Décalogue, Tome 4 - Le serment」

- 「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- 「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
- 「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」
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「Le Décalogue 第4巻」 とおっても良かったです(^▽^)y
2006-06-16
「Le Décalogue, Tome 4 : Le serment」」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
今回の舞台は、世界大戦後のヨーロッパが舞台。
Josipa とその兄、Davor、と、Vilko、Safet、Milena、達は、ユーゴスラビアに住む、仲のいい幼馴染。
Davorは、Milenaに恋していたが、Milenaは、Safetを選んだため、失意に陥ったは、カトリックの神父になる。
そして、戦争が勃発する。
終戦後、Davorの妹Josipaと結婚したVilko は、戦犯として捕らえられる。
Davorは、戦犯が収容されているキャンプに現れ、偽のパスポートを使用し、Vilko の身分を偽り、自分が働くバチカンへと連れて行く。
Davorは、ヴァチカンにある、戦犯逃走用ルートを使用し、Vilko を妹とその子供たちと一緒に、南アメリカへ逃がすことを計画していたのだった。
だが、Vilkoが、キャンプを離れた後、Milenaが Vilkoを探しに、キャンプに現れる。
Milenaは、Vilko が、夫のSafetを拷問して殺した犯人だと信じており、夫の仇を討つことを生きる目的としていた。
Vilkoの後を追い、ヴァチカンまで、やって来た Milenaと再会したDavorは、聖職の身にありながら、Milena への想いを断ち切れない 自分に気がつき、苦悩する。
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
「Le Décalogue」 第4巻は、今まで読んだ 「Le Décalogue」 シリーズの中で、私が一番強いインパクトを受けた作品でした。
自分の幸せよりも、人の幸せを優先して考える、優しい心の持ち主、Davorを中心に、戦争によって、切り裂かれ、歪められてしまった友情、
憎しみにより、曇らされ、真実や愛が見えなくなってしまった、悲しい心を持つ人、等の姿が描かれます。
人が幸せになるよう、誠意をつくしても、報われることなく、皮肉な運命に玩ばれてしまう、主人公Davor。
本当の気持ちを愛するものに伝えることすらかなわない、そんな主人公、Davorの苦しい気持ちが、じーんと伝わってきて切ない気持ちになりました。
とても読みやすいように漫画化されていた作品でした。
相変わらず、「Nahik」についての謎は全然明かされないのですが、ストーリーがとてもいいので、大満足。
早く、次の巻が読みたいよん。
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : TBC
着色 : Faucon, Patricia
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723432165
ISBN-13 : 978-2723432160
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
今回の舞台は、世界大戦後のヨーロッパが舞台。
Josipa とその兄、Davor、と、Vilko、Safet、Milena、達は、ユーゴスラビアに住む、仲のいい幼馴染。
Davorは、Milenaに恋していたが、Milenaは、Safetを選んだため、失意に陥ったは、カトリックの神父になる。
そして、戦争が勃発する。
終戦後、Davorの妹Josipaと結婚したVilko は、戦犯として捕らえられる。
Davorは、戦犯が収容されているキャンプに現れ、偽のパスポートを使用し、Vilko の身分を偽り、自分が働くバチカンへと連れて行く。
Davorは、ヴァチカンにある、戦犯逃走用ルートを使用し、Vilko を妹とその子供たちと一緒に、南アメリカへ逃がすことを計画していたのだった。
だが、Vilkoが、キャンプを離れた後、Milenaが Vilkoを探しに、キャンプに現れる。
Milenaは、Vilko が、夫のSafetを拷問して殺した犯人だと信じており、夫の仇を討つことを生きる目的としていた。
Vilkoの後を追い、ヴァチカンまで、やって来た Milenaと再会したDavorは、聖職の身にありながら、Milena への想いを断ち切れない 自分に気がつき、苦悩する。
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
「Le Décalogue」 第4巻は、今まで読んだ 「Le Décalogue」 シリーズの中で、私が一番強いインパクトを受けた作品でした。
自分の幸せよりも、人の幸せを優先して考える、優しい心の持ち主、Davorを中心に、戦争によって、切り裂かれ、歪められてしまった友情、
憎しみにより、曇らされ、真実や愛が見えなくなってしまった、悲しい心を持つ人、等の姿が描かれます。
人が幸せになるよう、誠意をつくしても、報われることなく、皮肉な運命に玩ばれてしまう、主人公Davor。
本当の気持ちを愛するものに伝えることすらかなわない、そんな主人公、Davorの苦しい気持ちが、じーんと伝わってきて切ない気持ちになりました。
とても読みやすいように漫画化されていた作品でした。
相変わらず、「Nahik」についての謎は全然明かされないのですが、ストーリーがとてもいいので、大満足。
早く、次の巻が読みたいよん。
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険しい山頂にそびえるギリシャの僧院が舞台の「Le Décalogue 第3巻」
2006-06-15
「Le Décalogue , Tome 3 - Le météore」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1958年の冬のギリシャが舞台。
精神病院に、サンタクロースに変装した男がクリスマス慰問に訪れた所から、作品は始まる。
一方、高い山の頂上に聳え立つ、修道院に保管されている、謎の稀本「Nahik」を求めて、数人の男たちと、唯一の女性Shelley McGuireで構成されたグループが、高い山の頂上に聳え立つ、修道院へと登山を始める。
そして、その近辺の村では、シリアルキラーによる殺人が相次いで起こる。
やっとのことで、修道院にたどり着いた彼らを、待ち受けていたのは、思いがけない出来事だった。
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
「Le Décalogue」シリーズの第3巻目は、推理小説風に書かれているのですが、推理物として読むには、伏線の敷き方が充分でないような感じがしました。 ストーリー自体は悪くないのですが、私は、読んでいてそこの所、少々拍子抜けしました。
さりげなく、手がかりとなるようなものが一こまでも、作品に書き込まれていたら、もっと満足したのに残念!という読後感が残りました。
緻密なプロットの作品とは言いがたいのだけれど、読むところが比較的多い作品。
背景が丁寧に書かれているのには、好感が持てますが、コマワリの仕方等などが、クラシックなフランス漫画のスタイルで描かれているので、日本の漫画を読みなれている私にとっては、読み心地はあまり良いものではありませんでした。
冬のギリシャの僧院を舞台にした、という意外なアイデアと良く描けている背景画は、評価したいと思いますが、私は、読み心地及び全体的な作品の出来は1,2巻より、いささかレベルダウン、という印象を受けました。
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Charles
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723431908
ISBN-13 : 978-2723431903
表装 : ハードカバー(24x1x30)46頁
| 本の内容 | ☆☆ | 11/20 |
| フランス語難易度 | ♯♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪ | まあまあ |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
1958年の冬のギリシャが舞台。
精神病院に、サンタクロースに変装した男がクリスマス慰問に訪れた所から、作品は始まる。
一方、高い山の頂上に聳え立つ、修道院に保管されている、謎の稀本「Nahik」を求めて、数人の男たちと、唯一の女性Shelley McGuireで構成されたグループが、高い山の頂上に聳え立つ、修道院へと登山を始める。
そして、その近辺の村では、シリアルキラーによる殺人が相次いで起こる。
やっとのことで、修道院にたどり着いた彼らを、待ち受けていたのは、思いがけない出来事だった。
「Le Décalogue」シリーズについては、「LE DECALOGUE , Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
「Le Décalogue」シリーズの第3巻目は、推理小説風に書かれているのですが、推理物として読むには、伏線の敷き方が充分でないような感じがしました。 ストーリー自体は悪くないのですが、私は、読んでいてそこの所、少々拍子抜けしました。
さりげなく、手がかりとなるようなものが一こまでも、作品に書き込まれていたら、もっと満足したのに残念!という読後感が残りました。
緻密なプロットの作品とは言いがたいのだけれど、読むところが比較的多い作品。
背景が丁寧に書かれているのには、好感が持てますが、コマワリの仕方等などが、クラシックなフランス漫画のスタイルで描かれているので、日本の漫画を読みなれている私にとっては、読み心地はあまり良いものではありませんでした。
冬のギリシャの僧院を舞台にした、という意外なアイデアと良く描けている背景画は、評価したいと思いますが、私は、読み心地及び全体的な作品の出来は1,2巻より、いささかレベルダウン、という印象を受けました。
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- 「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- 「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
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イスラム原理に身を投じたマグレブ系仏人が主人公のLe Décalogue 第2巻
2006-06-13
「Le Décalogue, Tome 2 - La fatwa」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Aline は、マグレブ系のフランス人女性舞踏家。彼女は、Orient-Expressが停車するヨーロッパの駅で、ダンス公演をする「Opération Train-Danse」というイヴェントに参加している。
Aline の恋人Merwanは、イスラム原理主義者のグループの一員。女性は、家でおとなしくしているべき、というイスラム原理主義者たちの考えを信じ込んでいるMerwanには、恋人がダンス公演に参加する事が耐えられない。
彼女がパリの東駅で公演を終えたとき、彼らは仲たがいする。
Aline が乗り込むOrient-Expressへ、彼女の後をつけて乗り込んだMerwanは、列車に、作家のHaild Rizaが乗車していることに気づく。Haild Rizaは、イスラム教を侮蔑する書物を書いたかどで、イスラム原理主義者達から、fatwa という、死の宣告を受けており、彼の首には、2百万ドルの賞金がかけられていた。
Le Décalogue というのは、十戒の意味。この作品のテーマとなる「Le Décalogue」は、モーゼの「十戒」ではなく、モハメットの最後の意思を伝えており、現在の文明を根本から覆す危険性を持つものだそう。
この「Le Décalogue」の謎に迫った書物「Nahik」を手に入れた人々の数奇な人生を語った、お話を10個集めた「Le Décalogue」シリーズの第2巻目です。
「Le Décalogue」シリーズについては、「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
今回の主人公は、イスラム原理主義運動に加担する、マグレブ系のフランス人。
フランス社会から疎外され、イスラム原理主義活動にしか、自己表現の場を見出されなかった人々たちの叫び、と同時に、イスラム原理主義指導者達が、実は真実を追究する聖とはかけ離れた存在で、宗教を利用しているのに過ぎない、そんな様子が語られている作品です。
テーマの重さに比べると、いささか、あっさり目の感じがするストーリーですが、こじんまりと良くまとまっている作品だと思いました。
又、第1巻同様、BDを読みつけていない私にも、とても読みやすいよう、漫画化されていました。
相変わらず「Nahik」の中身には、ほとんど触れられていないので、何が書かれているのか気になって仕方がありませんでした。
今度はどんなお話になるのやら、第3巻が読みたくなりました。
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Giulio De VIta
着色 : Faucon, Patricia
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723431290
ISBN-13 : 978-2723431293
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Aline は、マグレブ系のフランス人女性舞踏家。彼女は、Orient-Expressが停車するヨーロッパの駅で、ダンス公演をする「Opération Train-Danse」というイヴェントに参加している。
Aline の恋人Merwanは、イスラム原理主義者のグループの一員。女性は、家でおとなしくしているべき、というイスラム原理主義者たちの考えを信じ込んでいるMerwanには、恋人がダンス公演に参加する事が耐えられない。
彼女がパリの東駅で公演を終えたとき、彼らは仲たがいする。
Aline が乗り込むOrient-Expressへ、彼女の後をつけて乗り込んだMerwanは、列車に、作家のHaild Rizaが乗車していることに気づく。Haild Rizaは、イスラム教を侮蔑する書物を書いたかどで、イスラム原理主義者達から、fatwa という、死の宣告を受けており、彼の首には、2百万ドルの賞金がかけられていた。
Le Décalogue というのは、十戒の意味。この作品のテーマとなる「Le Décalogue」は、モーゼの「十戒」ではなく、モハメットの最後の意思を伝えており、現在の文明を根本から覆す危険性を持つものだそう。
この「Le Décalogue」の謎に迫った書物「Nahik」を手に入れた人々の数奇な人生を語った、お話を10個集めた「Le Décalogue」シリーズの第2巻目です。
「Le Décalogue」シリーズについては、「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
今回の主人公は、イスラム原理主義運動に加担する、マグレブ系のフランス人。
フランス社会から疎外され、イスラム原理主義活動にしか、自己表現の場を見出されなかった人々たちの叫び、と同時に、イスラム原理主義指導者達が、実は真実を追究する聖とはかけ離れた存在で、宗教を利用しているのに過ぎない、そんな様子が語られている作品です。
テーマの重さに比べると、いささか、あっさり目の感じがするストーリーですが、こじんまりと良くまとまっている作品だと思いました。
又、第1巻同様、BDを読みつけていない私にも、とても読みやすいよう、漫画化されていました。
相変わらず「Nahik」の中身には、ほとんど触れられていないので、何が書かれているのか気になって仕方がありませんでした。
今度はどんなお話になるのやら、第3巻が読みたくなりました。
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- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- 「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
- 「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」
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謎の書物を手にした人々の奇妙な人生を語る漫画「LE DECALOGUE 」シリーズの第1巻
2006-06-12
「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
この作品の舞台は、スコットランドのGlasgow。
この作品の主人公、Simon Brormeckeは、作家になる夢が捨てきれない、Glasgowに住む編集者。
ある日、彼は、Melinda PITTSという老婦人からの電話を受ける。Simonの事務所を訪れたMelindaは、彼女の家に代々伝わる、「Nahik」というタイトルの手書き原稿をSimonに読む様、懇願する。
Simonに原稿を托し、事務所を出て、帰宅する途中、Melindaは、交通事故に遭い、命を落とす。
「Nahik」を読み、その作品に魅せられてしまったSimonは、自分が書いたと偽り「Nahik」を発表することにする。
「Nahik」のおかげで、かつての恋人、Gwenとのよりを取り戻すことが出来、名声を得、しあわせを満喫するSimon だったが、ある日、Iris MOORLANDという女性が彼の目の前に姿を現したことから、彼の幸福に影が見え始める・・・
フランスで大人気の漫画「Le Décalogue」シリーズの第1巻目です。
Le Décalogue というのは、十戒の意味。この作品のテーマとなる「Le Décalogue」は、モーゼの「十戒」ではなく、モハメットの最後の意思を伝えており、現在の文明を根本から覆す危険性を持つものだそう。
このシリーズ「Le Décalogue」 というタイトルにちなんで、本編は全部で10巻あります。
第1巻は現在、それから巻を重ねるごとに、過去へと時をさかのぼりながら、「Le Décalogue」の謎に迫った「Nahik」というタイトルの本(又は手書き原稿)を手に入れた人々の数奇な人生が語られます。
7巻目では、「Nahik」が出版された経過、
8巻では7巻で本となる「Nahik」の原稿が執筆された経過、
9巻では、「Nahik」の元となるパピルスの発見経過、
そして、10巻では「LE DECALOGUE」そのものにまつわるお話。
という構成になっています。
シリーズ物なのですが、それぞれの巻が独立した一つのお話になっています。
「Nahik」を手に入れた人々の人生を語った、1巻から6巻までは、それぞれのお話に、あまり関連性がないので、1巻から順番に読まずに、気に入った巻から読んでみることも可能なのではないかと思います。
この、第1巻では、「Nahik」の内容には、触れられておらず、さえない編集者が、偶然手に入れた原稿がきっかけで、スター作家になっていく過程と、その凋落が語られています。
とてもよく出来ている漫画。ストーリーは、少々斬新さに欠けるような気がしないではないのだけど、漫画化の仕方がとてもうまいので、読んでいて全然退屈しません。
コマワリの仕方、せりふの書き込み方等が、普通のフランス漫画に比べると、とても親切。
そして、絵がとてもきれい!!!
スコットランドの美しい風景が出てきますが、私は、思わず旅心を誘われてしまいました。
この「Le Décalogue」シリーズ、全部で10巻まであり、ストーリーは、Frank GIROUD氏が、全巻を通して担当していますが、漫画化は、巻ごとに、違った漫画家が担当しているとの事。
第2巻がどんな作品なのか、とっても楽しみ。
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ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Joseph BEHE
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723430642
ISBN-13 : 978-2723430647
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
この作品の舞台は、スコットランドのGlasgow。
この作品の主人公、Simon Brormeckeは、作家になる夢が捨てきれない、Glasgowに住む編集者。
ある日、彼は、Melinda PITTSという老婦人からの電話を受ける。Simonの事務所を訪れたMelindaは、彼女の家に代々伝わる、「Nahik」というタイトルの手書き原稿をSimonに読む様、懇願する。
Simonに原稿を托し、事務所を出て、帰宅する途中、Melindaは、交通事故に遭い、命を落とす。
「Nahik」を読み、その作品に魅せられてしまったSimonは、自分が書いたと偽り「Nahik」を発表することにする。
「Nahik」のおかげで、かつての恋人、Gwenとのよりを取り戻すことが出来、名声を得、しあわせを満喫するSimon だったが、ある日、Iris MOORLANDという女性が彼の目の前に姿を現したことから、彼の幸福に影が見え始める・・・
フランスで大人気の漫画「Le Décalogue」シリーズの第1巻目です。
Le Décalogue というのは、十戒の意味。この作品のテーマとなる「Le Décalogue」は、モーゼの「十戒」ではなく、モハメットの最後の意思を伝えており、現在の文明を根本から覆す危険性を持つものだそう。
このシリーズ「Le Décalogue」 というタイトルにちなんで、本編は全部で10巻あります。
第1巻は現在、それから巻を重ねるごとに、過去へと時をさかのぼりながら、「Le Décalogue」の謎に迫った「Nahik」というタイトルの本(又は手書き原稿)を手に入れた人々の数奇な人生が語られます。
7巻目では、「Nahik」が出版された経過、
8巻では7巻で本となる「Nahik」の原稿が執筆された経過、
9巻では、「Nahik」の元となるパピルスの発見経過、
そして、10巻では「LE DECALOGUE」そのものにまつわるお話。
という構成になっています。
シリーズ物なのですが、それぞれの巻が独立した一つのお話になっています。
「Nahik」を手に入れた人々の人生を語った、1巻から6巻までは、それぞれのお話に、あまり関連性がないので、1巻から順番に読まずに、気に入った巻から読んでみることも可能なのではないかと思います。
この、第1巻では、「Nahik」の内容には、触れられておらず、さえない編集者が、偶然手に入れた原稿がきっかけで、スター作家になっていく過程と、その凋落が語られています。
とてもよく出来ている漫画。ストーリーは、少々斬新さに欠けるような気がしないではないのだけど、漫画化の仕方がとてもうまいので、読んでいて全然退屈しません。
コマワリの仕方、せりふの書き込み方等が、普通のフランス漫画に比べると、とても親切。
そして、絵がとてもきれい!!!
スコットランドの美しい風景が出てきますが、私は、思わず旅心を誘われてしまいました。
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第2巻がどんな作品なのか、とっても楽しみ。
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コートジヴォワールから来た14歳のバカロレア受験生
2006-06-11
フランスでは、来週からバカロレア試験が始まります。
そんなわけで、今日は、バカロレアにちなんだ本を紹介します。
「Moi, Momo, 14 ans, Ivoirien... et plus jeune bachelier de France」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
このノンフィクションの主人公は、1990年5月7日に、コートジボワールのアビジャンで生まれの、モモこと、Mohamed Diaby 。
モモは、貧しくはないけれど、決して裕福ではない父親の1番目の妻の7人目の子供として生まれました。
早熟なモモは、アビジャンの小学校で、3度に渡り飛び級をし、その後、コートジボワールのYopougonの、中学・高校一貫教育の私立校に入学。ここでも、飛び級をします。
モモが高校2年になった時、自分もフランス留学の経験のあるモモの父親は、モモをフランスの高校へ留学させ、そこでバカロレアを受けさせたいと考えます。
モモと父親の意思をかなえるため、フランス人と結婚してフランスに住んでいるモモの姉のAdjaraと義兄のRichardは、モモを受け入れてくれる高校を探し奔走します。
日本の高校と違ってフランスの高校は、入学試験がなく、中学での内申書で、高校への入学が決まります。
ほとんどすべての高校から「定員一杯」「アフリカの高校は、レベルが低いので評価が甘い」等などの理由で拒否されましたが、Adjara達は、やっとのことで、パリの4区の私立高校への入学許可を得ることに成功します。
またまた、苦労の末全部で200ページもあるヴィザ入手に必要な書類を全てコートジボワールに届けたのだけど、ヴィザが下りたのは、新学期が始まって1ヶ月以上経った10月でした。
そして、希望と不安をかかえてパリのロワシー空港に降り立ったモモは、現在パリでスタイリストとしての勉強をする姉の住む、ワンルームマンションに同居して、高校入学への準備を始めます。
天才児というと、こしゃまっくれた可愛げのない子供をついつい想像してしまうのですが、このノンフィクションに登場するモモは、大違い。とっても愛嬌があって可愛い男の子。
この本、多分、モモにインタビューした内容をDamien Albessard氏がまとめたものだと思いますが、このエッセイは語り口がとても素敵。普通のティーンが話す自然な会話態で、ユーモアにたっぷりに、彼のこれまでの人生と経験を読者に向けて話してくれます。
多分、フランスで色々とつらい目にもあっていると思うのですが、そんなことはおくびにも出さず、あくまでもポジティブに物事を捉えているその姿勢には、頭が下がります。
子供っぽさと、アフリカで育った人たちが自然と持つ人懐っこさ、そして、大人も顔負けな鋭い分析が交互に顔を出す作品です。
本の前半は、モモが自分の子供時代を語りながら、コートジボワールの風習や、暮らしぶりに触れているのですが、コートジボワールの一夫多妻制によって苦しめられている母親への思い、普通の人には満足な医療を受けることの出来ない、コートジボワールの状況などは、さらっと語られているけれど、読む者の心を動かします。
又、フランスについたばかりのモモが、コートジボワールのように、地下鉄で彼の隣の席に座る人に「ボンジュール」と挨拶していたら、お姉さんが、恥ずかしがって「止めなさいよ」と注意する下りが出てきます。
どうして、挨拶しちゃいけないの?僕が挨拶すると、みんな挨拶を返してくれるよ。そりゃ、他の人たちが、僕みたいに、みんなが挨拶しないのは、気づいていたけれど、・・・・(中略)
僕らの国の風習を恥ずかしいものだと思わなきゃならないの?」
とモモは反芻します。
このエピソードは、「他人は潜在的な脅威でなく、友達となる可能性を持っている者」(これは、モモの義兄のRichardが書いた本の冒頭に記載されている「はじめに」の中にある言葉です)という考えが幅を効かす、コートジボワール人と大都会に住む人々の違いを象徴しているように思います。
私は、モモの言っていることは、正論。大都市の住む人々が、皆モモのような考え方をしていたら、きっともっと住みやすい町になるのに・・・
これなど、先進国がアフリカから学ばなければならないことじゃないかと思いました。
ユーモア溢れるフランスでの友達とのエピソードの合間、この様な、フランス社会に対する鋭い指摘が所々見られます。
閉鎖的だとすら言われるフランス人、ましてや、ある程度グループが出来上がってしまっている3年生の中に、ポンと放り込まれてしまった場合、なかなかグループに入り込んで、友達を作るのは難しいのに、社交的なモモは自然と友達を作ってしまいます。
モモと仲のいい友達になる、Pierreと Afchineとの初めて言葉を交わしたエピソードも爆笑もの。
英語の時間、先生に指されて、何か質問されたんだけど、全然言ってる事がわからないモモ。隣に座っている Mathias の助けを借りて、何とか答えたのはいいものの、あまりに、なまりがひどいモモの発音に、クラス中が大爆笑。英語の授業が終わった後、二人のクラスメートがモモのところにやってきて話かけます。
真面目で、とても気持ちの優しいMathias、親戚の殆どが死んでしまったハイチ系のAfchine、いつも冗談ばっかり言ってる陽気なPierre。.
4歳も年下で、外国から途中入学したクラスメートを、ごく普通の友達のように受け入れてしまうフランスの高校生って、なんて、心が広いの!と、自分のことのようにうれしくなりました。
私には、友達とのエピソードの下りがちょっと短すぎたのが少々、残念に思えました。
こどもっぽさが抜けない可愛らしさと、大人のインテリジェンスを持つモモの素敵なフランス・バカロレア受験記。
この本を読んだら、きっとあなたもモモのファンになること間違いなし!
いつまでも、このまま天真爛漫なモモでいて欲しいと願って止みません。
そんなわけで、今日は、バカロレアにちなんだ本を紹介します。
「Moi, Momo, 14 ans, Ivoirien... et plus jeune bachelier de France」
著者 : Mohamed Diaby, Damien Albessard
出版社 : Pocket
ISBN-10 : 2350130266
ISBN-13 : 978-2350130262
表装 : ペーパーバック(11x1x18)210頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
このノンフィクションの主人公は、1990年5月7日に、コートジボワールのアビジャンで生まれの、モモこと、Mohamed Diaby 。
モモは、貧しくはないけれど、決して裕福ではない父親の1番目の妻の7人目の子供として生まれました。
早熟なモモは、アビジャンの小学校で、3度に渡り飛び級をし、その後、コートジボワールのYopougonの、中学・高校一貫教育の私立校に入学。ここでも、飛び級をします。
モモが高校2年になった時、自分もフランス留学の経験のあるモモの父親は、モモをフランスの高校へ留学させ、そこでバカロレアを受けさせたいと考えます。
モモと父親の意思をかなえるため、フランス人と結婚してフランスに住んでいるモモの姉のAdjaraと義兄のRichardは、モモを受け入れてくれる高校を探し奔走します。
日本の高校と違ってフランスの高校は、入学試験がなく、中学での内申書で、高校への入学が決まります。
ほとんどすべての高校から「定員一杯」「アフリカの高校は、レベルが低いので評価が甘い」等などの理由で拒否されましたが、Adjara達は、やっとのことで、パリの4区の私立高校への入学許可を得ることに成功します。
またまた、苦労の末全部で200ページもあるヴィザ入手に必要な書類を全てコートジボワールに届けたのだけど、ヴィザが下りたのは、新学期が始まって1ヶ月以上経った10月でした。
そして、希望と不安をかかえてパリのロワシー空港に降り立ったモモは、現在パリでスタイリストとしての勉強をする姉の住む、ワンルームマンションに同居して、高校入学への準備を始めます。
天才児というと、こしゃまっくれた可愛げのない子供をついつい想像してしまうのですが、このノンフィクションに登場するモモは、大違い。とっても愛嬌があって可愛い男の子。
この本、多分、モモにインタビューした内容をDamien Albessard氏がまとめたものだと思いますが、このエッセイは語り口がとても素敵。普通のティーンが話す自然な会話態で、ユーモアにたっぷりに、彼のこれまでの人生と経験を読者に向けて話してくれます。
多分、フランスで色々とつらい目にもあっていると思うのですが、そんなことはおくびにも出さず、あくまでもポジティブに物事を捉えているその姿勢には、頭が下がります。
子供っぽさと、アフリカで育った人たちが自然と持つ人懐っこさ、そして、大人も顔負けな鋭い分析が交互に顔を出す作品です。
本の前半は、モモが自分の子供時代を語りながら、コートジボワールの風習や、暮らしぶりに触れているのですが、コートジボワールの一夫多妻制によって苦しめられている母親への思い、普通の人には満足な医療を受けることの出来ない、コートジボワールの状況などは、さらっと語られているけれど、読む者の心を動かします。
又、フランスについたばかりのモモが、コートジボワールのように、地下鉄で彼の隣の席に座る人に「ボンジュール」と挨拶していたら、お姉さんが、恥ずかしがって「止めなさいよ」と注意する下りが出てきます。
どうして、挨拶しちゃいけないの?僕が挨拶すると、みんな挨拶を返してくれるよ。そりゃ、他の人たちが、僕みたいに、みんなが挨拶しないのは、気づいていたけれど、・・・・(中略)
僕らの国の風習を恥ずかしいものだと思わなきゃならないの?」
とモモは反芻します。
このエピソードは、「他人は潜在的な脅威でなく、友達となる可能性を持っている者」(これは、モモの義兄のRichardが書いた本の冒頭に記載されている「はじめに」の中にある言葉です)という考えが幅を効かす、コートジボワール人と大都会に住む人々の違いを象徴しているように思います。
私は、モモの言っていることは、正論。大都市の住む人々が、皆モモのような考え方をしていたら、きっともっと住みやすい町になるのに・・・
これなど、先進国がアフリカから学ばなければならないことじゃないかと思いました。
ユーモア溢れるフランスでの友達とのエピソードの合間、この様な、フランス社会に対する鋭い指摘が所々見られます。
閉鎖的だとすら言われるフランス人、ましてや、ある程度グループが出来上がってしまっている3年生の中に、ポンと放り込まれてしまった場合、なかなかグループに入り込んで、友達を作るのは難しいのに、社交的なモモは自然と友達を作ってしまいます。
モモと仲のいい友達になる、Pierreと Afchineとの初めて言葉を交わしたエピソードも爆笑もの。
英語の時間、先生に指されて、何か質問されたんだけど、全然言ってる事がわからないモモ。隣に座っている Mathias の助けを借りて、何とか答えたのはいいものの、あまりに、なまりがひどいモモの発音に、クラス中が大爆笑。英語の授業が終わった後、二人のクラスメートがモモのところにやってきて話かけます。
- Tu as un accent pas possible, mec, me fait l'un deux.
Mathias l'entend, se lève et commence à l'engueler.
- Mais attends, c'est normal qu'il ait un accent, non? Et puis, c'est pas sympas de te moquer de lui comme ça alors qu'il vient d'arriver.
L'autre, penaud, s'excuse :
- Ce n'est pas ce que je voulais dire, Mathias, moi, Je trouve ça mortel, c'est pour ça.
- Ouais, c'est vraiment mortel. Répète son pote à côté.
- Man, je ne voudrais pas que tu te vénères à cause de ça.
「おい、お前の英語信じられないほどなまってんじゃん。」二人のうちの一人が僕に言った。
それを聞いたマチアスは、立ち上がり、声を荒立てる
「ちょっと待てよ、なまりがあるのは当たり前だろ?おまけに転校してきたばかりなのに、バカにするなんてあんまりじゃないの」
もう一人の、のんびり構えていたクラスメートが、弁解する。
「そういうつもりじゃなかったんだよ、マチアス。俺、めちゃくちゃスゲーって思ったからさ。」
「そう、メチャスゴイよ!」隣の友達も繰り返す。
「俺は、おまえに、そんなこと、気にすんなって言いたかったんだよ。」
(『Tu te vénères』 は、Verlain。Tu t' énervesの事)
真面目で、とても気持ちの優しいMathias、親戚の殆どが死んでしまったハイチ系のAfchine、いつも冗談ばっかり言ってる陽気なPierre。.
4歳も年下で、外国から途中入学したクラスメートを、ごく普通の友達のように受け入れてしまうフランスの高校生って、なんて、心が広いの!と、自分のことのようにうれしくなりました。
私には、友達とのエピソードの下りがちょっと短すぎたのが少々、残念に思えました。
こどもっぽさが抜けない可愛らしさと、大人のインテリジェンスを持つモモの素敵なフランス・バカロレア受験記。
この本を読んだら、きっとあなたもモモのファンになること間違いなし!
いつまでも、このまま天真爛漫なモモでいて欲しいと願って止みません。
「Le Vol du corbeau, tome 2 」絵のうまさには文句のつけようがないのだけれど・・・
2006-06-10
「Le Vol du corbeau, tome 2 」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
妹の行方を捜すJeanne。鉄道でのサボタージュが頻繁に行われるため、河船を利用して、資材を運送することにしたドイツ軍により、René 達の河船は収用された。
見張りのため、ドイツ兵士が河船に乗り込むことになったため、他の隠れ家を探そうとする Jeanne に、 Françoisは、これほど安全な隠れ家は他にないので、このまま船に留まるよう薦める。
Jeanneは、レジスタントが連絡場所として、利用している書店に、妹へのメッセージを残す。
ところが、 Jeanneは、河船に乗り込んだ、ドイツ兵といさかいを起こし、彼を射殺してしまう。
Le Vol du corbeauの第1巻の続きで、完結巻。
この作品は、アングレム漫画フェスティヴァルで最優秀作画賞を受賞しました。
「Le Vol du corbeau」第1巻の紹介でも書きましたが、この漫画家は絵がめちゃくちゃうまい。
どうして、画家やらないの?
と、言いたくなるような、達者で、趣味のいい絵を描く漫画家です。
人物画も、とてもいいけれど、この人の描く風景は、ホントSublime!
漫画にしておくのが、ホント勿体ない様な素敵な絵を描きます。
この絵を見るだけでも、本を買う価値あり!
と、言っても過言ではないと思います。
これで、お話がもっと良かったら言う事ないんだけど・・・
ストーリーは、こじんまりとまとまっているのですが、あまりに凡庸なのには、ちょっとがっかり。
もうちょっと、捻りを入れてもらいたかったような気がします。
パリとフランスを素敵に描いた絵の漫画を読んでみたいと、お思いの方には、お勧めできますが、
ストーリー重視の方は、ちょっとがっかりしてしまうかもしれない作品でした。
Jean-Pierre Gibrat の他の作品に関する記事
著者 : Jean-Pierre Gibrat
出版社 : Dupuis
ISBN-10 : 2800133767
ISBN-13 : 978-2800133768
表装 : ハードカバー(23x1x32)54頁
| 本の内容 | ☆☆ | 13/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
妹の行方を捜すJeanne。鉄道でのサボタージュが頻繁に行われるため、河船を利用して、資材を運送することにしたドイツ軍により、René 達の河船は収用された。
見張りのため、ドイツ兵士が河船に乗り込むことになったため、他の隠れ家を探そうとする Jeanne に、 Françoisは、これほど安全な隠れ家は他にないので、このまま船に留まるよう薦める。
Jeanneは、レジスタントが連絡場所として、利用している書店に、妹へのメッセージを残す。
ところが、 Jeanneは、河船に乗り込んだ、ドイツ兵といさかいを起こし、彼を射殺してしまう。
Le Vol du corbeauの第1巻の続きで、完結巻。
この作品は、アングレム漫画フェスティヴァルで最優秀作画賞を受賞しました。
「Le Vol du corbeau」第1巻の紹介でも書きましたが、この漫画家は絵がめちゃくちゃうまい。
どうして、画家やらないの?
と、言いたくなるような、達者で、趣味のいい絵を描く漫画家です。
人物画も、とてもいいけれど、この人の描く風景は、ホントSublime!
漫画にしておくのが、ホント勿体ない様な素敵な絵を描きます。
この絵を見るだけでも、本を買う価値あり!
と、言っても過言ではないと思います。
これで、お話がもっと良かったら言う事ないんだけど・・・
ストーリーは、こじんまりとまとまっているのですが、あまりに凡庸なのには、ちょっとがっかり。
もうちょっと、捻りを入れてもらいたかったような気がします。
パリとフランスを素敵に描いた絵の漫画を読んでみたいと、お思いの方には、お勧めできますが、
ストーリー重視の方は、ちょっとがっかりしてしまうかもしれない作品でした。
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タイトルは、洒落ていて素敵なのだけど・・・
2006-06-09
「Ceux qui vont mourir te saluent」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
フランスで出版社を経営するHenri Valhubertは、ヴァティカンから、盗み出されたと思われるミケランジェロの、クロッキーを入手する。
Henri Valhubert は、このクロッキーについて、調べるために、ローマへ向かうが、彼は、Farnèse宮殿の前で、祭典の真っ最中に、薬殺される。
スキャンダルを恐れ、事件を揉み消したいと思っている、フランスで大臣職についているHenri Valhubertの弟は、フランス人のRichard Valenceを現地に送り込む。
当初は、殺人現場に居合わせた、Henri Valhubert の息子、Claude に嫌疑がかかるが、捜査が進むにつれ、警察は、被害者の妻、Laura に、関心を示し始める。
Laura に、ほのかな憧れを抱いている、Claude と、その親友、Neron; Tibere は、一致団結して、警察の手から、Laura を守ろうと、奮迅するのだが・・・
Vargas の作品を読んでいて、面白いのは、登場人物のキャラクター設定です。
私の場合、ストーリーや、プロットを目当てで、彼女の作品を読むのではなく、絶妙な描写力で、表現される、普通の推理小説に出てこない様な、ユニークなキャラクターに会いたくて、Vargas の作品を手に取ってしまいます。
この作品に出てくる、ローマの皇帝を気取る、3人組もユニークなのですが、彼女の他の作品の登場人物に比べると、インパクトが薄く、
ストーリーも、魅力に欠けるため、作品にのめり込む事が出来ませんでした。
プロットもいまひとつ、ひねりが足りない印象を受けました。
推理小説を読みなれている人なら、初めから、楽に、犯人と動機がわかってしまうのではないかしら?
フランス人の中では、この作品を評価する人も、かなりいるみたいだけど、初めて、Vargas の作品を読んでみたいと思っている方には、私は、他の作品から読まれる事をお勧めしたいと思います。
この本のタイトルの、「 Ceux qui vont mourir te saluent 」 は、
ローマ時代、Gladiateursと呼ばれている剣闘士が、戦闘の前に、シーザーのを行進したときに、発した
「Salut César, ceux qui vont mourir, te saluent」
を、元にしているとの事。
タイトルは、センスにあふれていて、素敵なだけに、とても残念。
Fred VARGASの他の著作についての記事
著者 : Fred Vargas
出版社 : J'ai Lu
ISBNコード : 2290309923
表装 : ペーパーバック(11x 1x18)189頁
| 本の内容 | ☆ | 7/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪ | .まあまあ |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
フランスで出版社を経営するHenri Valhubertは、ヴァティカンから、盗み出されたと思われるミケランジェロの、クロッキーを入手する。
Henri Valhubert は、このクロッキーについて、調べるために、ローマへ向かうが、彼は、Farnèse宮殿の前で、祭典の真っ最中に、薬殺される。
スキャンダルを恐れ、事件を揉み消したいと思っている、フランスで大臣職についているHenri Valhubertの弟は、フランス人のRichard Valenceを現地に送り込む。
当初は、殺人現場に居合わせた、Henri Valhubert の息子、Claude に嫌疑がかかるが、捜査が進むにつれ、警察は、被害者の妻、Laura に、関心を示し始める。
Laura に、ほのかな憧れを抱いている、Claude と、その親友、Neron; Tibere は、一致団結して、警察の手から、Laura を守ろうと、奮迅するのだが・・・
Vargas の作品を読んでいて、面白いのは、登場人物のキャラクター設定です。
私の場合、ストーリーや、プロットを目当てで、彼女の作品を読むのではなく、絶妙な描写力で、表現される、普通の推理小説に出てこない様な、ユニークなキャラクターに会いたくて、Vargas の作品を手に取ってしまいます。
この作品に出てくる、ローマの皇帝を気取る、3人組もユニークなのですが、彼女の他の作品の登場人物に比べると、インパクトが薄く、
ストーリーも、魅力に欠けるため、作品にのめり込む事が出来ませんでした。
プロットもいまひとつ、ひねりが足りない印象を受けました。
推理小説を読みなれている人なら、初めから、楽に、犯人と動機がわかってしまうのではないかしら?
フランス人の中では、この作品を評価する人も、かなりいるみたいだけど、初めて、Vargas の作品を読んでみたいと思っている方には、私は、他の作品から読まれる事をお勧めしたいと思います。
この本のタイトルの、「 Ceux qui vont mourir te saluent 」 は、
ローマ時代、Gladiateursと呼ばれている剣闘士が、戦闘の前に、シーザーのを行進したときに、発した
「Salut César, ceux qui vont mourir, te saluent」
を、元にしているとの事。
タイトルは、センスにあふれていて、素敵なだけに、とても残念。
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本作より楽しめた「ダヴィンチ・コード」のパスティッシュ小説
2006-06-06
「Gay Vinci Code」
著者 : Pascal Fioretto
出版社 : Chiflet & Cie
ISBN-10 : 2351640098
ISBN-13 : 978-2351640098
表装 : ソフトカバー(14x2x22)210頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
ホモセクシュエル伝統・美術博物館の学芸員、Gédéon de Vaugoubert は、死ぬ前に、自分の息子のように可愛がっている、レズビアンの友人達の息子、Cédricの携帯電話へ、
L v'1 2 ce Kc l'orEr IzTrik. L'tps Prec. D9075. Milbiz. GV. PS : Apl JCG.
と、不可解なメッセージを送る。(このメッセージの解読は追記します。興味のある方は、『続きを読む』をクリック)
メッセージを読んだCédricは、現在講演のため、パリに来ている、アメリカの大学で教鞭を取る著名なイコン研究学者のCharlus Glandonへ、援助を求める。
Cédricの携帯電話に残された、メッセージを解読した彼らは、Gédéon de Vaugoubert が、ホモセクシュエル伝統・美術博物館の売店で、奇妙な格好で、死んでいるのを発見する。
タイトルが示すように、この本は、あの「ダヴィンチ・コード」をパリのゲイの世界に置き換えたパスティッシュ作品。
レズビアンの母親達に育てられ、18歳の誕生パーティーで自分がストレートであると、カミングアウトしてから、両親と仲たがいしているCédric、
著名な学者で、ホモセクシュアルであるのを世間に隠しているCharlus Glandon、
そして、「師」の命を受け、ヴァチカンが躍起になって隠そうとしている、秘密「le secret du Grand Piquet」を探ろうとあちこち駆け回る、元ディスコのこわもてガードマンから、drag-queen (美しく着飾った女装のゲイ)に転身した身長2メートル50の、Guazzinella、
等などの、「ダヴィンチ・コード」を連想させる、一癖も二癖もある人々が、パリのゲイ・スポットを舞台に繰り広げる、ユーモアサスペンス小説。
キリストに子孫がいたと書いた「ダヴィンチ・コード」にヴァチカンが憤慨してみせるのは、本当の秘密「le secret du Grand Piquet」を知られないためのカモフラージュだった!!
その「le secret du Grand Piquet」の秘密とは???
この作品は、サスペンスとか、謎解きと、ストーリー、プロットなどよりも、第1に、「ダヴィンチ・コード」をおちょくりながら笑いを取ることを第一に考えて書かれているような印象を受けました。
ですから、純粋なサスペンスファン、「ダヴィンチ・コード」の熱烈なファンには、あまりお勧めできる作品ではありません。
だけど、この小説にでてくる謎解きは、ダヴィンチ・コードも真っ青な、こじつけにつぐ、こじつけなので、「ダヴィンチ・コード」を読んで、
良く出来ているけれど、歴史的事実を切り貼りして、適当にこじつけただけ、小説としてはおもしろいけれど、これは鵜呑みにするのはちょっと・・・
と思った人は、多分、ひざを叩いて笑えるのではないかと思います。
「ダヴィンチ・コード」を読んだ人、フランスのマスカルチャーに通じている人なら、ゲラゲラ笑えるギャグが満載。
ちょっと笑いのパンチが足りないような気がしましたが、私にとっては、「ダヴィンチ・コード」より、楽しめた作品でした。
興味のある方は、著者のブログ : http://gay-vinci-code.blogspot.com/
もご参考下さい。
フランスで大人気のAdamsberg警視の隠れた過去を語った推理小説
2006-06-04
「Sous les vents de Neptune」
著者 : Fred Vargas
出版社 : Viviane Hamy
ISBN-10 : 2878581903
ISBN-13 : 978-2878581904
表装 : ソフトカバー 420頁
| 本の内容 | ☆☆ | 12/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪ | しんどかったです |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Adamsberg 警視とその部下は、カナダへ、ADN捜査の研修へ行く準備を進めていた。
そんな折り、Adamsberg 警視は、新聞で、3つの錐の様な凶器により、腹部を刺された若い女性の死体が発見されたという記事読み、過去の忘れられない、事件を思い出す。
なぜなら、この事件は、30年程前、彼の兄、Raphaelに、嫌疑がかかった殺人事件と犯行の手口がひどく、似通っていたからだ。
Raphaelの無実を信じた Adamsberg の嘘の証言により、Raphaelは、有罪になるのは免れたが、真犯人が見つからなかった事から、Raphaelは、心に傷を受け、家を出たまま、音信不通になっていた。
読み終えた感想は、「悪くない」。
でも、エンジンがかかるのが遅く、初めは何度も読むのを止めようかと思いました。
「何をこんなどうでもいい事、ぐちゃぐちゃ言っているのぉ」
と焦らされていましたが、後になって、その、「どうでも良い様な事」が、重要ポイントになって来るので、ちゃんと、飛ばさないで読んでね。
でも、200ページ目ぐらいから、どんどんスピードアップ、
「いやあ、快適、快適」
という気分になってきました。
いつものVargasの作品の様に、脇役のキャラクターが光っています。
今回も、おばあちゃんハッカーの Josette。
鈍重に見せかけているが、実は、かみそりの様に切れるし、決断力、実行力抜群のデブの Retancourt 女警部がすごく素敵。
フランスにファンの多い Adamsberg 警視 が主役の推理小説ですが、今回は、いつもと違って、Adamsberg 警視は、とても旗色が悪い。
その代り、Adamsberg 警視の部下が大活躍。
有能な上司の部下は、有能といういい見本の様な作品でした。
でも、私としては、ラストには、ちょっと不満。
もうちょっとキメて欲しかった様な気がします。
Fred VARGASの他の著作に関する記事
まぬけな動物達が主人公のフランスの子供向けユーモア漫画
2006-06-01
Coup de coeur
「Les Garnimos Tome 1 : Opération Bidon 」
著者 : Dav
出版社 : Soleil Productions
ISBN-10 : 2845659121
ISBN-13 : 978-2845659124
表装 : ハードカバー(22x1x30)31頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しい |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
以前に紹介した、スタジオ・ジブリの「となりのトトロ」のパロディーが載っている「Harry Pottarquin」を書いた漫画家による、子供向けのユーモア漫画。
ライオン、ワニ、さる、水牛にカモシカ等のサバンナに住む動物の子供が主人公の漫画です。
お母さんから、「100メートルほど離れた沼へ水汲みへ行ってきて。日が暮れる前に帰るのよ」
と頼まれた水牛のMichel君は、プラスチックの容器を抱えて友達と一緒に水汲みに出かけます。
ところが、水遊びに夢中になっているうちに、辺りは真っ暗に。
「おれ、迷子になってしもうた」
と、あせる Michel君に、ライオンのSam君は、
「あほか、誰が家から100メートルのところで迷子になるか!でも、今は動かないほうが安全。今夜はここで野宿しよう」と、提案します。
そんなわけで、動物達は、沼のそばで一夜を明かすことになったのですが・・・
可愛いくて可笑しいギャグが満載。フランスのテレビ・コマーシャルなどを知らないと笑えないギャグもあるけれど、ほとんどのギャグは、フランスに住んでいなくても理解可能なものです。
冒頭の、ミミズと鳥の会話。
「Vous allez me manger ?」
「Hey ! C'est la loi de la jungle !!」
「Heu... Mais ici, c'est la savane, madame.」
「Ah, ben oui. Cest vrai !!」
「Je suis désolée pour le dérangement... Au revoir, monsieur.」
「Hem... Je crois que je me suis fait bien avoir...」
(C'est vraiment pénible d'avoir le cerveau d'une poule...)
「僕のこと、食べちゃうの?」
「それがジャングルの掟、弱肉強食というものだよ」(loi de la jungle : 弱肉強食の事)
「あの、でも、ここは、サバンナですよ」
「そう言われてみれば、その通り!!」
「お邪魔して申し訳ございませんでした。ほんじゃ、失礼します」
「なんだか、うまく丸め込まれたような気がしないでも・・・」
(鶏なみの脳みそしかないっていうのはホント、辛いわなぁ)
こんな、かわいらしギャグ沢山出てくる漫画です。
泥棒の汚名をきせれれたハイエナ君が、ラップを歌ってHit Pop 風ダンスを踊りだしたり、カモシカ君を食べたいんだけど、一応友達だから、我慢しているライオン君。間抜けで、いつも寝ている間に、ハゲタカにどこかつまみ食いされてしまう、水牛君・・・
等などの、とても可愛いくて、まぬけな動物のキャラクター達が登場します。
フランス人の子供達は、子供の頃から、こんなユーモアに接しながら、ユーモアのセンスを磨いているのねぇ、と関心。
フランス人のユーモア感覚が優れているのは、こんなところから来ているのかも・・・、と、ふと、納得しました。
ギャグ漫画の場合、内容はおもしろいんだけど、絵は今ひとつ・・・
と、言いたくなるものが多いのですが、この作品は例外。
内容もおもしろいけど、絵の方も中々センスがいいので大満足。
ギャグ漫画の場合、背景などは、あまり重視せず、ちょっとおざなりになってしまっている様に見受けられる作品もありますが、この漫画は、そこのところも手抜きせず、キャラクターや、お話の雰囲気にマッチするよう考えられて描かれています。
間抜けな動物達のキャラクターは、マスコットを作りたくなってしまうほど可愛いし、サバンナの背景の色づかいもとっても素敵。
小学生低学年から読めるよう、簡単なフランス語で書かれた短い作品で、読むところが少ないので、子供向けの小説より、はるかに読みやすい作品です。
たわいない内容ですが、私はかなり楽しめましたよ。
子供向けの絵本なんかより、ずっと読み応えがあるので、フランス語はあまり達者じゃないけど、何かフランス語の本を読んでみたいとお思いの方にも、お勧めできる作品ではないかと思います。
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