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「Le dictateur et le hamac」
著者 : Daniel Pennac
出版社 : Folio (Gallimard)
ISBNコード : 2070307050
表装 : ペーパーバック(11x2x18)409頁
| 本の内容 | ☆☆ | 12/20 |
| フランス語難易度 | ### | ちょっと難しめ? |
| 読みごごち | ♪ | .しんどかったです |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Manuel Pereira da Ponte Martin という名のブラジルの独裁者が、ヨーロッパで外遊している間、国で、自分の身代わりを務めるため、替え玉を雇うことを思いつきます。
そつなくManuel Pereira da Ponte Martinのふりをしていた、替え玉1号は、偶然目にした、チャップリンの映画に魅せら、自分に良く似た男を自分の代わりの替え玉に仕立て上げ、果てのない旅に出かけます。
苦労の末に、アメリカ行きの船に乗り込むことに成功した、替え玉第1号だったのですが・・・
ぺナックのブラジルへの思いがひしひし伝わって来る本。
ブラジルの独裁者に雇われた、替え玉達の波瀾万丈の生涯、チャーリー・チャップリンの「独裁者」にまつわるお話、そして、著者のブラジルへの思いが交錯して語られます。
Manuel Pereira da Ponte Martin と、その替え玉達の奇妙な生涯の話は、初めのうちは、創作だと思って読んでいたのですが、後半になって、
「ええ!もしかして、これって本当にあったお話なの?」
と唖然としました。
もし、これがフィクションだとしたら、ぺナックさん、
「あなたは、とんでもない、大うそつき、歴史に名を残す詐欺師になる素養十分」、
だと思いました。
創作と事実の間を行き来する、不思議な小説です。
替え玉第1号の話は、とても、おもしろかったです。
これが実際にあった話だとしたら、まさに、
「事実は小説より奇なり」
でも、チャップリンとヴァレンティノの両方に似ている人なんて、存在可能かしら???
でも、替え玉のお話の間にはさまっている、ぺナックのエッセイ的な下りは、私には、ちょっと退屈でした。
エッセイとして読めば、きっと面白いと思うのですが、奇妙きてれつな、お話の間に挟まってしまうと、やはり、
「それは、それでいいけどさぁ、早く続きを教えよ」
と言いたくなってしまいます。
小説、エッセイ、ドキュメントと色々なタイプのスタイルが一つの作品にごちゃまぜになっているので、スタイルが変わる度に、せっかく盛り上がった臨場感が、シュッ と、しぼんでしう様な気がしました。
好みによって評価が分かれると思いますが、この小説に限っては、私は、
「小説は、小説、エッセイは、エッセイと分けて書いて欲しいなぁ」
と思いました。
チャップリンの「独裁者」に関する秘話や、裏話が満載されているので、チャップリン ファンには、面白いかもしれません。
ああ、これじゃぁ、チャップリンの「独裁者」見ないわけにはいかなくなってしまいました。
私、キートンは大好きだけど、チャップリンは、あまり好きではないのです・・・
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