大人のフランス人に大人気の漫画「Le combat ordinaire」シリーズ第4巻
2008-03-27
大人のフランス人に大人気の漫画「Le combat ordinaire」第3巻
2007-05-19
不可解な人間という存在を描いた傑作フランス漫画
2006-11-25
2004年のフランスのアングレム国際漫画フェスティヴァル、最優秀作品賞受賞作
2006-01-27
「Le combat ordinaire : tome 1」
著者 : Manu Larcenet
出版社 : Dargaud
ISBNコード : 2205054252
表装 : ハードカバー(24x1x32) 57頁
| 本の内容 | ☆☆ | 15/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
少々欝気味の報道カメラマンMarcoが主人公。
以前請け負った仕事で得られた貯金があって、とりあえず食べるのに不自由しないMarcoは、働くことを止め、田舎のがらんとした家で、ぶらぶらしながら毎日を送っている。
そんなMarcoを取り巻く、人々と、まだ、大人になりきれない、どうやって生きていけばいいのかわからないMarcoの日常を淡々と描くと同時に、不可解な人間という存在について、クローズアップを当てた作品。
一見、絵を見ると、とっても可愛い子供向けのアニメにでも出てくるようなキャラクター。
でも、内容はお子様ランチとは程遠い内容。
詩的で、哲学的で、多分、いつまでも大人になれ切れない男の人にとっては、かなり共感できるところがあるのではないか、と思われる内容。
映画や、小説なら、この手のテーマは、良くみかけるけれど、それを敢えて漫画でやってしまったところが、すごい。その甲斐あって、この作品は、 2004年のアングレム国際漫画フェスティヴァル(Le Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême)で、 Le prix du meilleur album、を獲得しました。
衣食住足りているくせに、ぐじぐじしている、この手の男が、私は大嫌いなのですが、共感は出来ないけれど、彼の気持ちが痛いほど良くわかりました。
そして、この作品のラストの数ページに含まれているメッセージには、驚かされ、言葉を失くしました。
幾つもの言葉を持っても、表現する事の出来ない、深い感情を、漫画という表現方法を使って、紙に移し変える事に成功した作品です。
可愛いギャグ漫画風な絵で、こんなに深いテーマを語ろうとするところに、著者の鋭さが伺えるようでした。
Manu Larcenetの他の著作に関する記事
- 「Une Aventure rocambolesque de Sigmund Freud - Le temps de chien」
- 「Une aventure rocambolesque de Vincent Van Gogh : La ligne de front」

- 「Le combat ordinaire, Tome 2 :Les quantités négligeables」

- 「Le combat ordinaire, tome 3 : Ce qui est précieux」
- 「Le Combat ordinaire, Tome 4 : Planter des clous」
- 「Congo bobo présente : Guide de la survie en entreprise」
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