「Oh, les fille !, tome 2」 |
ストーリー: Sophie Michel 作画 : Emmanuel Lepage 出版社 : Futuropolis ISBN-10 : 2754801898 ISBN-13 : 978-2754801898 装丁 : ハードカバー(22x1x30)64頁 |
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| 全体評価 | :   | (3/5) |
| ストーリー | :   | (3/5) |
| グラフィック | :     | (5/5) |
| 彩色 | :     | (5/5) |
| ストーリーボード | :   | (3/5) |
| フランス語難易度 | :   | (2/5) |
| 読みごこち | :    | (4/5) |
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら シングルマザーに育てられたChloé、
裕福な家庭に育ったAgnès、
マグレブ系のフランス移民の家族のLeila、
この、違った家庭環境に育った、仲良し3人組の女の子を中心に展開するフランス漫画「Oh, les fille ! 」の第2巻目。
バレーリーナとしての才能が認められ、プリマとして注目を集めているChloé、 裕福な家庭で、何の不自由なく育っているけれど、両親に反抗して、家を出たAgnès、母の死にショックを受け、将来、医学部へ進み産婦人科医になる決心をした Leila、この3人の女の子の中学、高校時代を中心に、お話は、展開してゆきます。
第1巻と同様、とっても達者で、優美なグラフィック。
直接着色で、彩色がなされている、ページをめくるたびにため息が洩れてしまう、とっても綺麗な絵。
作中、ほんの少し、作中人物達の顔の描き分けがあまりよく出来てない所が見られた他は、まったく文句のつける所がないそんな繊細で優美なグラフィックを十分に堪能出来ました。
グラフィックという面では、やっぱり、Emmanuel Lepage氏は、私の一番のお気に入りのBD作家である、という確信が本書を読んで、ますます高まりました。
ただ、絵としては、大変美しく、コマの中のレイアウトなどもとても上手いのですが、この第2巻は、第1巻と比較すると、ふきだしのテキストで、作中人物の心理を説明するという、クラシックなBD的な手法が主に使われています。
日本の漫画を読みながら育ってきた私は、間を取りながら、登場人物達の心理を読者に伝え、作品を盛り上げてゆくという手法に慣れているため、この手のBDは、今ひとつ盛り上がりに欠けるように感じられました。
ちゃんと説明されているので、一応、彼女達の気持ちは、頭では理解することは出来ても、それが感情導入に繋がらないので、物足りなさを感じずにはいられませんでした。
3つの違った家庭環境に育った、3人の全く違う性格の女の子達の、中・高時代を描いたストーリは、良くまとまってはいるのですが、いささか、表面的過ぎるような気がしました。
フランス漫画では、あまり見られない、女の子達の胸のうちをテーマにした作品なので、私としては、もっと彼女達の心の中を突っ込んで描いてもらいたかったという不満が残りました。
なにしろ、絵がとても綺麗で上手い上、漫画化手法、ストーリーとしてのまとまり、など、どの点と取っても、すべて及第点に達している美本なのですが、作文の模範解答を読んでいるような、味気無さ。
青春の一時にしか味わう事の出来ない、特殊な感情を描くことに長けている日本の漫画を読んだときに得られる、胸の高まりを感じることが出来ないので、これでは、中高生の心を掴むことは、到底無理ではないかと、私は思いましたね。
フランス漫画では、あまり見られない、女の子達の胸のうちをテーマにした作品なだけに、そこの所が私には、大変残念に思えました。
どちらかいうと、青春時代を遠くから見て、分かったような気になりたい、大人向けの作品だと思いました。
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